ダウ平均は小幅高 中国の指標弱く世界経済への懸念も下げ取り戻す=米国株概況 2019/01/03(木) 06:22
NY株式2日(NY時間16:21)
ダウ平均 23346.24(+18.78 +0.08%)
S&P500 2510.03(+3.18 +0.13%)
ナスダック 6665.94(+30.66 +0.46%)
CME日経平均先物 19865(大証終比:-135 -0.68%)
今年最初の取引となったNY株式市場は大幅安で始まったものの、その後は下げを取り戻した。この日発表された財新中国製造業PMIが49.7と2017年5月以来の50割れとなったことや、ユーロ圏の景況感指標も冴えず世界経済への懸念に拍車をかけている。欧州やアジア株などが下落する中、米株も大幅安で始まった。
一部報道で米通商代表部(USTR)ライトハイザー代表が中国との貿易交渉で、「トランプ大統領の空約束を避けたい。中国からの譲歩を引き出すには追加の関税引き上げが必要」との見解を示していたことが報じられたことも圧迫。
キャタピラーやボーイングなど中国関連株が下げを先導し、ダウ平均は一時400ドル近く下落した。しかし、売りが一巡すると銀行株やIT・ハイテク株に押し目買いが入り、ダウ平均は下げを取り戻す動きが見られている。一時プラスに転じる場面も見られた。原油相場が急速に買い戻されたことでエネルギー株も上昇に転じていた。
市場では過度な悲観論は一服しており、今年は景気は減速するものの、FRBの政策次第では景気後退までは回避され、ソフトランディングするのではとの楽観的な見方も出ているようだ。しかし、先行きに対する懸念も根強く、下値での押し目買いの一方で、上値での戻り売りも根強い。
ダウ採用銘柄ではトラベラーズやユナイテッド・ヘルス、コカコーラが下落したほか、ジョンソン&ジョンソン、メルク、ファイザーも軟調。一方、ゴールドマンやJPモルガンが上昇したほか、シェブロン、エクソンモービルも上げに転じた。
ナスダックは5日続伸。アマゾンやフェイスブック、エヌビディア、AMDが上昇。一方、テスラが大幅安となったほか、マイクロソフト、シスコシステムズが軟調。
テスラは取引開始前に10-12月期(第4四半期)の生産及び納車状況を公表。米国での販売価格を2000ドル引き下げたことを明らかにした。
ネットフリックスは5日ぶりに小反落。アナリストが第4四半期の加入者数の増加はコンセンサス及び11月の会社見通しよりも若干下回る可能性を示した。
不動産投信(リート)のメッドエクイティーズ・リアルティ・トラストが急伸。同社はヘルスケア関連施設などを投資対象としたリートだが、同じく同種リートのオメガ・ヘルスケア・インベスターズが6億ドルで買収することで合意した。
航空機部品のアーコニックが終盤に急伸。投資会社アポロが1株22ドルで買収することで確定したと伝わった。
メッドエクイティーズ 9.88(+3.04 +44.44%)
オメガ・ヘルスケア 33.95(-1.20 -3.41%)
アーコニック 18.56(+1.70 +10.08%)
アルファベット(C) 1045.85(+10.24 +0.99%)
フェイスブック 135.68(+4.59 +3.50%)
ネットフリックス 267.66(0.00 0.00%)
テスラ 310.12(-22.68 -6.81%)
アマゾン 1539.13(+37.16 +2.47%)
エヌビディア 136.22(+2.72 +2.04%)
ツイッター 28.81(+0.07 +0.24%)
ダウ採用銘柄
J&J 127.75(-1.30 -1.01%)
P&G 91.28(-0.64 -0.70%)
ダウ・デュポン 54.52(+1.04 +1.94%)
ボーイング 323.81(+1.31 +0.41%)
キャタピラー 126.38(-0.69 -0.54%)
ユナイテッド 108.30(+1.82 +1.71%)
ビザ 132.92(+0.98 +0.74%)
ナイキ 74.06(-0.08 -0.11%)
ウォルグリーン 68.03(-0.30 -0.44%)
3M 190.95(+0.41 +0.22%)
エクソンモビル 69.69(+1.50 +2.20%)
シェブロン 110.69(+1.90 +1.75%)
コカコーラ 46.93(-0.42 -0.89%)
ディズニー 108.97(-0.68 -0.62%)
マクドナルド 176.06(-1.51 -0.85%)
ウォルマート 93.34(+0.19 +0.20%)
ホームデポ 172.41(+0.59 +0.34%)
JPモルガン 99.31(+1.69 +1.73%)
トラベラーズ 117.37(-2.38 -1.99%)
ゴールドマン 172.03(+4.98 +2.98%)
アメックス 95.68(+0.36 +0.38%)
ユナイテッドヘルス 243.49(-5.63 -2.26%)
IBM 115.21(+1.54 +1.35%)
アップル 157.92(+0.18 +0.11%)
ベライゾン 56.02(-0.20 -0.36%)
マイクロソフト 101.12(-0.45 -0.44%)
インテル 47.08(+0.15 +0.32%)
ファイザー 43.25(-0.40 -0.92%)
メルク 75.59(-0.82 -1.07%)
シスコシステムズ 42.95(-0.38 -0.88%)
米国株式市場=プラス圏で終了、押し目買い優勢 アップルは引け後急落
年明けの米国株式市場は軟調な滑り出しから切り返し、主要3株価指数はプラス圏で引けた。世界的な景気鈍化への懸念が重しとなったが、押し目買いが優勢となった。
ただ引け後には米アップルが売上高予想の下方修正を発表。引け後の取引で同社株は8%安となり、S&P株価先物は0.5%安となっている。
市場では年明けに投資資金が回帰する「1月効果」を期待する声が出ている。イベントシェアーズの最高投資責任者ベン・フィリップス氏は「方向感は乏しいが、来週にも1月効果があるとみている。足元(の株式市場)はセンチメントが主導しており、ファンダメンタルズより勝っているようだ」との見方を示した。
財新/マークイットが2日発表した12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が1年7カ月ぶりに節目の50を下回ったことを受け、株価は序盤、下落していた。
エネルギー株が上げを主導。原油価格の上昇が追い風となった。
一方、ヘルスケア株やディフェンシブセクターの不動産株、公益株、主要消費財株.などが下落した。
11業種のうち値上がりは7業種。
バークレイズが時価総額の大きい米銀株が今年上昇しS&P総合500種指数をアウトパフォームする可能性あるとの見方を示したことを受け、銀行株が買われた。
個別銘柄では、米電気自動車(EV)メーカー大手テスラが6.8%安。第4・四半期の「モデル3」の販売台数が市場予想を下回ったほか、EV購入者を対象とする税控除額の減額に対応するため、米国で販売する全ての自動車で値下げを実施すると発表した。
米ゼネラル・エレクトリック(GE)は商いを伴って6.3%高。2018年に50%超の下げとなったため、押し目買いが入っているという。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.10対1の比率で上回った。ナスダックでも2.42対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は約78億株。直近20営業日の平均は91億8000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値
ダウ工業株30種 23346.24 +18.78 +0.08 23058.61 23413.47 22928.59 前営業日終値 23327.46
ナスダック総合 6665.94 +30.66 +0.46 6506.91 6693.71 6506.88 前営業日終値 6635.28
S&P総合500種 2510.03 +3.18 +0.13 2476.96 2519.49 2467.47 前営業日終値 2506.85
ダウ輸送株20種 9202.47 +32.07 +0.35
ダウ公共株15種 701.04 -11.89 -1.67
フィラデルフィア半導体 1,165.30 +10.13 ▲0.88% [01/02] H:1,173.52 L:1,131.44
VIX指数 23.22 -2.20 ▼8.65% [01/02] H:28.53 L:23.05
NYSE出来高 10.13億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 19855 + 15 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 19815 - 25 大阪比
米国 業種別ランキング
S&P500業種別ランキング 1/3 07:44更新
順位 業種 引値 前日比 騰落率
1 エネルギー 432.85 +8.78 +2.07%
2 コミュニケーション・サービス 140.52 +1.74 +1.25%
3 一般消費財 788.75 +7.25 +0.93%
4 金融 398.82 +2.92 +0.74%
5 資本財・サービス 544.60 +2.44 +0.45%
6 素材 318.05 +1.43 +0.45%
7 情報技術 1,089.04 +0.73 +0.07%
8 生活必需品 519.68 -2.20 -0.42%
9 ヘルスケア 987.65 -13.53 -1.35%
10 公益事業 263.86 -4.75 -1.77%
11 不動産 187.97 -4.39 -2.28%
NASDAQ業種別ランキング 1/3 07:44更新
順位 業種 引値 前日比 騰落率
1 NASDAQ 銀行株指数 3,328.87 +55.04 +1.68%
2 NASDAQ バイオ株指数 3,061.26 +17.64 +0.58%
3 NASDAQ コンピューター指数 3,929.34 +18.77 +0.48%
4 NASDAQ 通信株指数 349.30 +0.50 +0.14%
5 NASDAQ 輸送株指数 4,610.70 +5.49 +0.12%
6 NASDAQ その他金融株指数 7,240.71 -13.20 -0.18%
7 NASDAQ 保険株指数 7,828.08 -58.02 -0.74%
8 NASDAQ 工業株指数 23.41 -0.58 -2.41%
ダウ平均株価
名称 値 前日比 前日比(%) 1ヶ月利回り変化幅 年間利回り変化幅 更新日時 (JST)
ナスダック 運輸株指数 4,610.70 +5.49 +0.12% -14.45% -9.15% 7:16
S&P 小型株600種 848.33 +3.39 +0.40% -11.90% -9.39% 6:15
ラッセル2000種指数
・1,355.91 +7.35 +0.54% -11.57% -11.70% 6:30
・1,355.91 +7.35 ▲0.54% [01/02] H:1,357.77 L:1,325.18
ナスダック バイオテクノロジー株指数 3,061.26 +17.64 +0.58% -10.73% -8.80% 7:16
NYダウ 工業株30種 23,346.24 +18.78 +0.08% -8.58% -5.55% 6:56
ナスダック 銀行株指数 3,328.87 +55.03 +1.68% -12.69% -16.52% 7:16
ブルームバーグ REIT指数 256.16 -5.75 -2.20% -10.51% -10.69% 6:00
NYSE 総合指数 11,383.53 +9.14 +0.08% -8.62% -11.13% 7:56
ナスダック 100指数 6,360.87 +30.91 +0.49% -8.46% -0.56% 7:16
ナスダック 金融株指数 7,240.71 -13.20 -0.18% -8.79% -8.87% 7:16
ナスダック 保険株指数 7,828.08 -58.02 -0.74% -8.15% -9.18% 7:16
NYダウ 輸送株20種 9,202.47 +32.07 +0.35% -14.95% -13.28% 6:56
ナスダック 通信株指数 349.30 +0.49 +0.14% -8.94% +3.18% 7:16
S&P 500種 2,510.03 +3.18 +0.13% -9.06% -6.12% 6:56
ナスダック 総合指数 6,665.94 +30.66 +0.46% -9.07% -3.44% 7:16
NYダウ 公共株15種 701.04 -11.89 -1.67% -5.51% -3.09% 6:56
KBW銀行株指数 87.34 +1.55 +1.81% -14.01% -18.15% 7:16
ラッセル1000種指数 1,385.23 +0.97 +0.07% -9.20% -6.52% 6:30
ナスダック 金融100指数 4,052.81 +11.96 +0.30% -10.81% -10.20% 7:16
ラッセル3000種指数 1,473.66 +1.53 +0.10% -9.37% -6.89% 6:30
ナスダック コンピューター株指数 3,929.34 +18.77 +0.48% -7.75% -3.22% 7:16
ナスダック 工業株指数 5,437.91 +36.86 +0.68% -9.42% -1.38% 7:16
今日の世界株価指数
名称 値 前日比 前日比(%) 1ヶ月利回り変化幅 年間利回り変化幅 更新日時 (JST)
S&Pトロント総合指数 14,347.16 +24.30 +0.17% -5.60% -11.49% 7:06
ボベスパ ブラジル 91,012.32 +3125.06 ▲3.56% [01/02] H:91,478.84 L:87,535.87
メルバル アルゼンチン 31,096.63 +804.08 ▲2.65% [01/02] H:31,279.22 L:29,994.40
IPC メキシコ 42,271.14 +630.87 ▲1.52% [01/02] H:42,328.55 L:41,436.49
欧州株価指数
ロンドン株2日 小反発 原油高で石油株が高い:日本経済新聞
2019/1/3 1:54
【NQNロンドン】2019年最初の取引となった2日のロンドン株式市場で、FTSE100種総合株価指数は小反発した。前営業日の終値に比べ6.10ポイント高の6734.23で引けた。構成銘柄の半数以上が上昇した。
世界的な景気減速が懸念され、欧州各国の株式相場は下がって始まったものの、各国ともそろって下げ幅は徐々に縮まり、一部の国では上昇に転じた。原油相場が午後に上昇に転じると石油株も買いに転じ、株価指数を押し上げた。ただ、景気減速に敏感な鉱業関連株の値下がりが指数の上値を抑えた。
石油のBPとロイヤル・ダッチ・シェルが上がった。金価格の上昇を背景に、関連のフレスニージョは3%超の上昇。衣料小売りのネクストは4%超上がり目立った。
半面、鉱業関連株は下落し、資源商社のグレンコアが3%安。プルーデンシャルなど保険株も売られた。年末からFTSE100の構成銘柄に加わった自動車売買ウェブサイトを運営するオート・トレーダー・グループも大幅安となった。
FTSE100イギリス
▲0.09%
6,734.23
H:6,753.29
L:6,599.48
+6.10
01/02
ドイツ株2日 続伸 エーオンとドイツ銀行が高い :日本経済新聞
2019/1/3 2:06
【NQNロンドン】2019年最初の取引となった2日のフランクフルト株式市場で、ドイツ株式指数(DAX)は続伸した。終値は前営業日の2018年12月28日と比べて21.23ポイント(0.2%)高の10580.19だった。
世界的な景気減速などが懸念され、欧州各国の株式相場は下落して始まった。ただ、各国相場とも午後には下げ渋り、ドイツを含む一部の国で上昇に転じた。
電力のエーオンとドイツ銀行、医療機器のフレゼニウスの値上がりが目立った。一方で、ダイムラーなど自動車株は売られた。
DAXドイツ
▲0.20%
10,580.19
H:10,612.72
L:10,386.97
+21.23
01:34
CAC40フランス
▼0.87%
4,689.39
H:4,699.98
L:4,606.20
-41.30
01:35
FTSE MIBイタリア
▲0.04%
18,330.99
H:18,409.72
L:17,959.39
+6.96
01:34
IBEX35スペイン
▲0.12%
8,550.00
H:8,582.40
L:8,354.80
+10.10
01:34
AEXオランダ
▼0.27%
486.57
H:488.37
L:477.05
-1.31
02:05
BEL20ベルギー
▼0.63%
3,223.14
H:3,230.03
L:3,166.26
-20.49
01/02
ATXオーストリア
▲0.91%
2,770.85
H:2,772.55
L:2,721.51
+25.07
01/02
PSI20ポルトガル
▲0.20%
4,740.85
H:4,758.11
L:4,653.58
9.38
01/02
ASEギリシャ
▼1.30%
605.34
H:612.07
L:602.13
-7.96
01/02
OMXS30スウェーデン
▼0.20%
1,405.85
H:1,410.49
L:1,378.20
-2.88
01/02
OBXノルウェー
▲0.35%
742.03
H:742.97
L:726.16
+2.61
01/02
OMXC20デンマーク
▲1.26%
902.83
H:904.81
L:885.98
+11.27
01/02
ISE100トルコ
▼2.64%
88,865.01
H:90,986.13
L:88,650.37
-2405.47
00:10
AllShr南アフリカ
▼2.79%
51,264.06
H:52,736.86
L:50,907.45
-1472.80
01/02
ユーロ・ストックス50
▼0.27%
2,993.18
H:3,002.52
L:2,936.76
-8.24
01/02
欧州市場サマリー
<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤
ユーロ/ドル 1.1355 1.1474
ドル/円 109.20 109.30
ユーロ/円 124.05 125.46
<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値
STOXX欧州600種 337.21 -0.44 -0.13 337.65
FTSEユーロファースト300種 1329.64 -1.74 -0.13 1331.38
DJユーロSTOXX50種 2993.18 -8.24 -0.27 3001.42
FTSE100種 6734.23 +6.10 +0.09 6728.13
クセトラDAX 10580.19 +21.23 +0.20 10558.96
CAC40種 4689.39 -41.30 -0.87 4730.69
<金現物> 午後 コード
値決め 1279
<金利・債券>
米東部時間13時45分
*先物 清算値 前日比 前営業日終盤
3カ月物ユーロ 100.31 0.00 100.31
独連邦債2年物 111.97 +0.03 111.94
独連邦債5年物 132.86 +0.34 132.52
独連邦債10年物 164.64 +1.10 163.54
独連邦債30年物 183.40 +2.78 180.62
*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤
独連邦債2年物 -0.614 -0.024 -0.590
独連邦債5年物 -0.367 -0.059 -0.308
独連邦債10年物 0.171 -0.075 0.246
独連邦債30年物 0.807 -0.089 0.896
<ロンドン株式市場>
小反発。中国経済減速への懸念からいったん売られたものの、ディフェンシブ株と石油株が買われ、プラスに転じた。
取引量が平均の3分の2程度と薄商いの中、FTSE100種総合株価指数が切り返し、中型株で構成するFTSE250種も0.48%高で終えた。
石油大手のBPとロイヤル・ダッチ・シェルが2.3%と1.4%それぞれ上昇した。原油価格が上昇に転じたことを好感した。
ポンド安を受けて、製薬大手のグラクソ・スミスクラインやアストラゼネカも高い。日用品のユニリーバは0.8%上がった。
小型株では、買収提案を受けていると発表した石油開発のオフィア・エナジーが28.9%急騰した。
<欧州株式市場>
反落。世界経済の減速や貿易摩擦、不安定な政治情勢への懸念が新年に引き継がれた形だ。
中国の昨年12月の製造業景況感を示す指標が悪かったほか、ユーロ圏の製造業指標も低調だった。
STOXX欧州600種資源株指数が1.63%の下落。自動車・部品株指数も1.48%下がった。
個別ではドイツの医療機器メーカー、ゲレシェイマーが5.8%下落した。JPモルガンが投資判断を「アンダーウェイト」に引き下げたことが響いた。
<ユーロ圏債券>
独指標国債利回りが約2年ぶりの水準に低下。中国とユーロ圏の経済指標を受けて、世界的な経済成長見通しに関する懸念が高まった。
財新/マークイットが2日発表した12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が1年7カ月ぶりに節目の50を下回ったことを受け、CSI300指数が1.4%安。S&P総合500種の重しとなった。
IHSマークイットが発表した2018年12月のユーロ圏製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値も2016年2月以来の低水準。生産の見通しを示す指数は6年ぶりの低水準となった。
安全資産の一つとみられる独10年債利回りは一時9ベーシスポイント超低下(価格は上昇)の0.148%と2016年11月以来の低水準となった。
独2年債と10年債の利回り格差は78.5bpと16年11月以来の低水準となった。
世界的な景気減速懸念を背景としたリスクオフの円買いの流れが継続。流動性が低いなか、ドル円は105.18円まで暴落。また、ユーロ円は119.20円、ポンド円は132.23円、豪ドル円は70.64円まで下押した。流動性が低いなか、値動きは速い。
ニューヨーク外国為替市場概況・2日 ユーロ円、1年半ぶり安値
2日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4日続落。終値は108.88円と前営業日NY終値(109.69円)と比べて81銭程度のドル安水準だった。中国国家統計局が12月31日に発表した12月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)と本日発表の12月Caixin中国製造業PMIがいずれも好況と不況の分かれ目とされる50を下回ったため、世界的な景気減速懸念が広がった。米政府機関の一部閉鎖が長期化するとの見方が出ていることもリスク回避的な円買い・ドル売りを誘い、日本時間夕刻に一時108.71円と5月31日以来の安値を付けた。
ただ、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げる展開に。欧州株相場が持ち直したことや、一時は400ドル近く下落したダウ平均が上げに転じたことでショートカバーが優勢に。対ユーロなどでドル高が進んだ影響も受けて一時109.46円付近まで値を上げた。
もっとも、ダウ平均が引けにかけて失速するとドル円の上値も重くなっている。株式取引終了後に「アップルは第1四半期の売上高見通しを下方修正した」と伝わると、時間外の米株価指数先物が下落し円買い・ドル売りを誘った。109円を再び割り込んで一時108.87円付近まで下押ししている。マーケットでは「年初で市場参加者が少なかったこともあり、値動きが荒くなった」との声が聞かれた。
ユーロドルは4営業日ぶりに反落。終値は1.1344ドルと前営業日NY終値(1.1467ドル)と比べて0.0123ドル程度のユーロ安水準だった。独10年債利回りが一時0.149%前後と2016年11月9日以来の低水準を付けたことで全般ユーロ売りが優勢となった。日本時間夕刻からのドル買いの流れが継続した影響も受けて、4時過ぎに一時1.1325ドルと12月17日以来の安値を付けた。なお、主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時96.95まで上昇している。
ユーロ円は大幅に3日続落。終値は123.55円と前営業日NY終値(125.83円)と比べて2円28銭程度のユーロ安水準。この日発表された中国の経済指標が低調となるなど世界的な景気減速が懸念されるほか、世界の株式相場が不安定なことから、投資家がリスク・オフの動きを強め円買い・ユーロ売りが優勢となった。独金利低下に伴うユーロ売りの流れも継続し、取引終了間際に一時123.53円と2017年6月15日以来の安値を更新した。
本日のレンジ
ドル円:108.71円 - 109.73円
ユーロドル:1.1325ドル - 1.1497ドル
ユーロ円:123.53円 - 125.94円
為替市場の四本値(ドル円・ユーロドル・ユーロ円)
ドル円 ユーロドル ユーロ円
始値 109.70 1.1465 125.87
高値 109.73 1.1497 125.94
安値 108.71 1.1325 123.53
終値 108.88 1.1344 123.55
為替市場の四本値(ポンド円・豪ドル円・カナダ円)
ポンド円 豪ドル円 カナダドル円
始値 139.89 77.37 80.46
高値 139.93 77.40 80.63
安値 137.28 75.99 79.66
終値 137.28 76.07 80.20
世界各国通貨に対する円
ビットコイン アルトコイン
Bitcoin BTC/JPY
421,900
H:425,005
L:408,170
▲0.49%
+2043
07:22
Bitcoin BTC/USD
3,848.26
H:3,878.695
L:3,704.144
▲1.39%
+52.699
07:22
Ethereum ETH/JPY
16,147.00
H:16,372.00
L:15,938.00
▲9.33%
+1378.00
07:22
Ripple XRP/JPY
40.40
H:40.80
L:38.98
▲1.20%
+0.48
07:22
Litecoin LTC/JPY
3,581.00
H:3,616.00
L:3,423.00
▲2.93%
+102.00
07:22
Ethereum Classic ETC/JPY
586.52
H:636.37
L:582.14
▲2.03%
+11.65
07:21
DASH DASH/JPY
9,081.54
H:9,170.16
L:8,841.00
▲3.27%
+287.32
07:22
Bitshares BTS/JPY
4.44
H:4.49
L:4.33
▲2.30%
+0.10
07:22
Monero XMR/JPY
5,578.90
H:5,840.54
L:5,245.52
▲6.03%
+317.48
07:22
NEM XEM/JPY
7.12
H:7.20
L:6.95
▲0.14%
+0.01
07:22
Zcash ZEC/JPY
6,727.40
H:7,202.27
L:6,631.41
▲2.51%
+164.68
07:21
Bitcoin Cash BCH/JPY
17,995.00
H:18,185
L:17,369
▲0.95%
+170
07:22
Bitcoin Gold BTG/JPY
1,438.19
H:1,489.25
L:1,420.47
▲0.76%
+10.81
07:22
Monacoin MONA/JPY
70.28
H:70.70
L:68.51
▼0.31%
-0.22
07:22
Lisk LSK/JPY
150.23
H:150.99
L:148.00
▲0.78%
+1.16
07:22
Factom FCT/JPY
923.35
H:957.53
L:907.31
▲1.88%
+17.08
07:22
ビットコインUSD先物 CME
3,835.00
H:3,855.00
L:3,685.00
▲5.07%
+185.00
06:58
米金融・債券市場=長短利回り格差縮小、原油高や世界成長懸念で
米東部時間 価格 利回り
30年債(指標銘柄) 17時05分 108*04.00 2.9630% 前営業日終値 106*29.50 3.0210%
10年債(指標銘柄) 17時05分 104*08.00 2.6328% 前営業日終値 103*23.50 2.6910%
5年債(指標銘柄) 17時05分 100*23.50 2.4677% 前営業日終値 100*17.00 2.5110%
2年債(指標銘柄) 17時05分 100*01.38 2.4777% 前営業日終値 100*00.13 2.4980%
清算値 前日終値
Tボンド先物3月限 146*24.00 146*00.00
Tノート先物3月限 122*06.00 122*00.50
米金融・債券市場は、長短国債の利回り格差が縮小した。原油高でより短期の債券利回りが上昇する一方、世界成長減速への懸念から10年債利回りが11カ月ぶりの水準に低下した。
アジアや欧州の指標が弱く、米政府機関の一部閉鎖が続いていることを受け、安全資産とされるより長期の米国債やドイツ国債などの需要が高まった。
2年物と10年物の利回り格差は15.2ベーシスポイント(bp)に縮小した。
原油相場を背景に、2年債利回りは直近で約0.5bp上昇して2.504%。
10年債利回りは3bp低下し直近で2.66%と、主要な節目となる2.64%に近づいた。
ドイツの10年債利回りも8.4bp下がって直近で0.16%。
米株式相場の上昇を追い風に、この日の原油相場は値動きが荒い中、4%程度上昇した。
財新/マークイットが発表した、昨年12月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.7と、1年7カ月ぶりに節目の50を下回った。
ソシエテ・ジェネラルの米金利戦略部門幹部は「原油相場の反発に伴い、短期債利回りが押し上げられつつある」と指摘。「長期債利回りは、減速や中国発の(経済)ニュース、米政府機関閉鎖を巡り継続中の協議といった、より幅広い材料に主に反応している」と話した。
NY金先物はやや反発、米国の景況感悪化に対する警戒感残る
COMEX金2月限終値:1284.10 ↑2.80
1月2日のNY金先物2月限はやや反発。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物2月限は前日比+2.80ドルの1オンス=1284.10ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めて一時1291.00ドルまで売られた。米国の景況感悪化に対する警戒感が消えていないことから、買いが先行した。NYダウが大きく下げてスタートしたことも意識されたようだ。ただ、米国株式の反転を受けて金先物の上げ幅は縮小した。
・NY原油先物は続伸、サウジアラビアの12月原油輸出は減少
NYMEX原油2月限終値:46.54 ↑1.13
1月2日のNY原油先物2月限は続伸。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は前日比+1.13ドルの46.54ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時47.78ドルまで買われた。サウジアラビアの12月の原油輸出(中国、米国、日本向け)が減少していると報じられたことや、米国株式の反転を受けて買いが優勢となった。
工業用金属
名称 単位 価格 前日比 前日比(%) 先物契約中心限月 更新日時 (JST)
銅 (CMX) セント/ポンドlb 260.40 -2.70 -1.03% 2019/03 6:59
銅3ヶ月先物 (LME) USD/MT 5,842.00 -123.00 -2.06% N/A 2019/01/02
アルミ新地金 3ヶ月先物 (LME) USD/MT 1,797.00 -49.00 -2.65% N/A 2019/01/02
亜鉛3ヶ月先物 (LME) USD/MT 2,410.00 -57.00 -2.31% N/A 2019/01/02
すず 3ヶ月先物 (LME) USD/MT 19,480.00 +5.00 +0.03% N/A 2019/01/02
・各国10年債
ドイツ 0.165(-0.077)
英 国 1.209(-0.068)
カナダ 1.929(-0.038)
豪 州 2.289(-0.029)
日 本 0.003(0.000)