
【速報】兵庫県議会百条委員会 パワハラ 公益通報者つぶし認定報告書へ
兵庫 百条委 県の対応総括 報告書案“客観性 公平性欠き問題” NHK 2025年3月3日 20時50分
兵庫県の斎藤知事の内部告発文書を調査する百条委員会が、これまでの県の対応について「全体を通して客観性、公平性を欠いており、大きな問題があった」などと総括する報告書案をまとめたことが関係者への取材で分かりました。
兵庫県の斎藤知事のパワハラの疑いなどを告発する文書をめぐり、県議会の百条委員会は報告書案をまとめました。
議会関係者によりますと、報告書案はパワハラの疑いについては「知事が執務室や出張先で職員に強い叱責をしたことは事実と評価でき、告発文書の内容はおおむね事実だったと言える。知事の言動などはパワハラ行為と言っても過言ではない不適切なものだった」と評価しています。
公益通報者の保護をめぐる県の対応については、文書を作成した県の元局長を特定して知事の会見で明らかにし、「公務員失格」といった侮辱するような発言をしたことなどを告発者潰しと捉えられかねない不適切な対応だと指摘しています。
そのうえで、「元局長の文書は公益通報者保護法上の外部通報にあたる可能性が高く、文書内容の事実確認より通報者の特定を優先した調査などは、法律に基づく措置を怠り、現在も違法状態の可能性がある」としています。
そして、「斎藤知事は文書を『事実無根』、『うそ八百』と評したが、文書には一定の事実が含まれていた。斎藤知事や幹部職員による初動対応や元局長の処分過程など全体を通して、客観性、公平性を欠いており、大きな問題があった」などと総括し、知事に対し、県民に対する説明責任を果たすことを強く申し入れるとしています。
百条委員会は5日、県議会の本会議に報告書を提出する見通しです。
報告書の内容に法的な拘束力はありませんが、知事がどのように受け止めて対応するのか注目されます。
百条委 奥谷委員長「ひとまず協議まとまった」
協議会のあと百条委員会の奥谷謙一委員長は、兵庫県庁で記者団に対し「報告書の取りまとめに向けてひとまず協議がまとまったが、言い回しや表現で軽微な修正があるので、それを踏まえて報告書を完成させる予定だ。あす、百条委員会を開いて合意が取れれば、県議会議長に渡したい」と述べました。