トヨタ 2工場の3生産ライン 稼働停止へ：「中央発條」の藤岡工場での事故のため

トヨタ 2工場の3生産ライン 稼働停止へ 取引先工場の事故で　NHK 2025年3月8日 5時40分

トヨタ自動車は6日、取引先の工場で起きた爆発事故の影響で一部の部品の調達ができなくなるとして、週明けの今月10日、愛知県内の2つの工場の合わせて3つの生産ラインで日中の稼働を停止することを決めました。

愛知県豊田市にある、ばねメーカー「中央発條」の藤岡工場で6日に爆発事故があり、男性1人が死亡、1人が軽いけがをしました。

中央発條によりますと、爆発したのは「集じん機」と呼ばれる鉄を加工する際に発生する粉じんを集める設備で、事故の後、ばねの生産を一部止めているということです。

このためトヨタは、週明けの10日、愛知県豊田市にあるトヨタの高岡工場と、愛知県大府市にある豊田自動織機の長草工場の2つの工場の合わせて3つの生産ラインで、日中の稼働を停止することを決めました。

これらの工場では、SUV＝多目的スポーツ車の「RAV4」などを生産していて、10日夕方以降の稼働については週明けに判断するとしています。

一方、8日までは部品の在庫を使って通常どおり生産を続けるということです。

事故が起きた取引先の工場では、おととし10月にも生産設備で爆発が起きていて、この影響でトヨタはグループ会社も含め9つの工場で1週間以上にわたって生産ラインを停止しました。