
南阿蘇には、私としてはとっておきの「オキナグサ」の自生地がある。
その「オキナグサ」を初めて見たのは、2010年のことだった。
ネット上でのわずかな情報を頼りにして、南阿蘇をうろつき回った。
そして、どうにかその地で感動の出会いができたのを今も覚えている。
これはその時に撮った写真。


そして、2013年にも訪れている。


その地は、割と有名なところらしく、
行くたびに、写真を撮る人たちがいた。
最近、ネット上で、いろんなところの「オキナグサ」が紹介されはじめた。
そうすると、私的には南阿蘇が非常に恋しくなってくる。(なんでやねん!)
本来なら、とても嶮しい急峻な山を登っているところであるが、(ほんまかいな?)
どうも近頃は、すぐ易きに流される傾向を強めている私としては、
「南阿蘇が、おいらを待っている!」になってしまう。
そういうことで、先日、地域の写真愛好家の人たちと
「とっておきの場所」に行ってきた。
高速を走って、俵山経由で、南阿蘇の「その地」に着いた。

ワクワク、ドキドキだ。今日はどんな顔を見せてくれるのかな?
なんて思っていると、10名近い人たちが、
懸命に「オキナグサ」を探している。
「え!」と思わず叫んでしまった。「早かったのか!」
私たちも懸命に探した。

小さな株が、それこそ数えるくらいしか咲いていない。

まぁ、それでもとっても綺麗ではあるが、かつての大きな株はどこに行ったのか?
何か釈然としないまま、探し回っていると、
熊本市内から来られたというご夫婦の方と話をすることができた。
「これはプロの仕業ですね!」
「夜中に来て、根ごと掘って持って行ったのでしょう。」
「毎年楽しみにしてるんですけどね!」
「取り締まってもらわないといかんね!」
と言われてみると、いたるところに掘った跡がある。
「あ~ぁ!」「なんということだ!」
「盗掘」のことは、これまでも聞いていたし、
何度かその形跡を、目撃もしたこともある。
ここは「オキナグサ」の大きな株が至る所にあった。
それが、今、ほとんどなくなっている。
怒りというより、情けなくなってくる!
「何なんだ、この世は!」 ただただ、残念無念!
とてもがっくりしたが、その後も辺りを探し回った。
そうすると、小さな株だったがいくつか見つけることができた。


何とも言い表せない美しさ!

とってもいい!

こちらは、素敵な一本オキナ!

じっくり探してみると、所々に花は咲かせていないが、若い株が芽吹いている。
これなら、4~5年後には復活しているかもしれない。
と、先ほど話をした熊本のご夫婦から声がかかった。
「こちらに一株だけど大きいのがありますよ!」と。
慌ててそちらに行ってみた。

それはそれは素晴らしいものだった。

「以前はこんなのが、あちらこちらに咲いてたのにね!」と言われた。


まさに、これが南阿蘇の「オキナグサ」!

これから何年かかるかはわからないが、

また、この地を、

「オキナグサ」が咲き誇る

素敵な丘になることを切に願っている。

是非とも、是非ともそうなってほしい!

最後に高森の「○○サクラ」を見ながら、
この地の「オキナグサ」に思いを寄せつつ帰路についた。

私が平尾台に行く前にだったかな。
おきな草をあまりにきれいに写しておられて記憶にありました。
確かメールいただいていましたよね。
ごめんなさい、私返信していたのかしら?
お許しください。