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晴れ渡った青空の下、熊本城を見に行く!(国立療養所菊池恵楓園にも!)

2016年12月09日 | 日々雑感

先日、地域の視察学習会で熊本に行った。

最初に行ったところは、熊本県合志市にある「国立療養所の菊池恵楓園」。



「菊池恵楓園」では、「ライ予防法」によって強制隔離されたハンセン病患者への人権抑圧の歴史を学んだ。

1943(昭和18年)には、米国で「プロミン」というハンセン病の治療薬が開発されるなど、治る病気となったにもかかわらず、「強制隔離」や療養所入所者の外出禁止などが規定されていた「らい予防法」が廃止されたのは1996(平成8年)だった。


初冬の穏やかな日差しの中に、



イチョウの落ち葉が何事もなかったかのように園内を彩っていた。



しかし、ここは悲しみと怒りなど多くの人たちの様々な想いを刻んだ歴史の場でもある。
旧監禁室跡


今は、ゆったりとした時間と景色が広がっていた。



しかし、いろんな場所にその重い歴史の跡を垣間見ることができる。



ボランティアガイドさんの説明によると、今もなお元患者(回復者)の方が256人、
この菊池恵楓園で暮らされているとのこと。

私は今回この地を訪れて、「人は尊ぶべきもの」「人は尊ばれるべきもの」と改めて強く思った。


まだまだいろんなことを見、感じ、考えたのだが今日はこのくらいにしたい。



そして、次に向かったのは、「熊本城」。

ちょっとその前に、腹ごしらえ。
熊本名物タイピーエン。


そしてこちらも、ボランティアガイドさんの案内で!



本当は、地震の傷跡を物見胡散で見るのはどうなのかと思っていた。

しかし、ガイドさんの説明を聞いていると私の考えは浅はかだった。

現地の受け入れ態勢も整っていて、復興への息づかいも力強いものがあった。



だが、熊本城はそれはそれは大きく傷ついていた。



単に傷跡とは言えぬ、すさまじい破壊の跡!



一方では、季節の移ろいは着実に進んでいく。



遠くから見ると、以前のままのように見えるのだが。



石垣の上の長櫓は、すべて向こうに倒れている。



石垣もこんな状態。



天守閣も遠目ではこんな感じなのだが。



ズーム!



少し移動して別の方から見る。



次の角からも、とても痛々しい!



石垣が大きく崩落!



加藤神社の方に廻ってくると、



地震がすさまじかったことが実感できる。


加藤神社が本丸に一番近づけるところ。



やはり遠目では、



でも、ズームすると、



すさまじいまでの自然の破壊力を見ていると、ついつい人間の小ささを感じてしまう。

ただ、着実に修復への取り組みは進んでいた。



雲一つない青空に浮き上がる熊本城。



でも、でも……






ただただ、見つめ続けることしかできなかったけど、

「先へ進みますよ!」とのガイドさんの声に促されて



残りの半周へと進んだ。



堀には、何もなかったかのようにカモも泳いでいたり



クレーンで支えられている一本石垣は?



少しだけ見ることができる。



この地を訪れた私に何ができるのか?



そんなことを考えながら



この「熊本城」を跡にした。


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