しし座M95、M96、M105、NGC3384、NGC3389
画像①(QBPフィルターⅢ使用、画像⑤より、1300×900切り出し)
実は、M95、M96、M105の3つが3つ子銀河と思い込んでいた。撮影後資料を確認してM65、M66、NGC3628がしし座3つ子銀河と知って驚く。メシエ天体3つとくれば、これが3つ子と思うよね。言い訳ではないが、他の人もNGC3628がメシエ天体に入っていないのを不思議に思う人がいるようだ。
画角的にカメラのNeptune-CⅡを回転させないと3つ入らないと考え、5月17日の観望の最後の対象とした。
M96を自動導入後、3つともギリで入っているが視野回転を考えると微妙な位置、予定通りカメラを回転させる。初めてのことで悪戦苦闘、SharpCapProからのAstapのプレートソルブも成功しない、インテルMacのCPUも100°Cをいったりきたり、プレートソルブを停止キャンセルし、10分以上かけ妥協できる配置に(カメラを回転させたため、SynScanProの矢印キーで動く方向が変わった、なれるまでに相等時間がかかった)。ライブスタックに入ると、画像②のように電線が・・・泣きたい気分。
気を取り直して観察すると15秒のライブスタックで、少しづつ電線が下に移動している。5分ほど待つと電線と電線の間に3つの銀河が入った。ライブスタック時間を9分と決め、観望・撮影。次の電線にはかからず観望・撮影を終えられた。なお、電線が写っている間、インテルMacのCPU温度は95°C以上でファンが唸りっぱなしであった。予想外の対象(電線)は、ShanpCapProのライブスタックにも負担をかけるようだ。
色々な意味で記憶に残る銀河と成りました。
画像②変色部分は電線
画像③Astapによるα,δ grid表示、Deepsky annotation処理
画像④画像⑤より、M105(270×200)M95(200×150)M96(200×150)切り出し
画像⑤元画像(Astapによる自動色補正、他調整)、視野回転部分トリミング
画像⑥(ステラナビゲーターLiteによる対象位置)
参考資料
1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社
2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館
3)Askar 『FMA135』 口径30mmF4.5 EDアポクロマート鏡筒
4)Player One Neptune-C Ⅱ | 株式会社サイトロンジャパン
6)Quad BPフィルター III | 株式会社サイトロンジャパン
撮影データ