よしべや自然博物館

電視観望3年目に入りました。
相変わらず、通信販売とSNS頼りに頑張ってます。
天文未熟者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の記録119(たて座 M11野鴨星団)

2023-07-26 05:00:00 | M天体

たて座 M11野鴨星団(NGC6705)

画像① 画像②よりVGA切り出し

電視観望に入った瞬間、星の密集が見られ美しい。どこが野鴨?と観察するがわからない中心から左下に伸びる星が骨付き鶏の骨に見えて、野鴨の名物料理?とか想像する不謹慎さ。

翌日の画像整理。資料学習で疑問が判明。M11は、散開星団としては星の数が多く、しかもコンパクトにまとまっているため、野鴨が群れをなして飛んでいる様子に見立て、野鴨星団と名づけられたらしい(Wikipediaより)。

メシエ天体と言うことで、中西さんの本(資料1)と見比べる。星の配置は同じことを確認、しかし中西さんの本の写真は、星がすべて分離している。やはりプロと初心者は違うと当たり前の事実も確認した。(^^;

画像②アスタップによる自動色訂正

画像③アスタップでさらに、プレートソルブ、α,δ grid表示、アノテーション

覚書)

7月21日につまみねじと延長シャフトが届き、AZ-GTiの赤道儀化は完了した。130PDSの赤道儀化AZ-GTiへの搭載テストも無事終了。あとは、操作に慣れ、極軸を合わせられるようになれば、ベランダで130PDSでの観望が可能になる。

7月22日は、大星夜とも言うべき星空。月もしばらくして山に隠れ、絶好の電視観望日和となった。だが、アンタレスとアルタイルのそれぞれ1スターアライメント2回で観望に入るが最悪の結果に。天体導入はずれる・プレートソルブは効かなくなる・どこ観望しているかわからない。1時間半ほど電視観望したが、記録した画像はすべて没。

7月23日少し雲はあるが、たて座・わし座あたりは雲が見られない。昨日の反省で、本日はブライトスターアライメントで臨んでみることにした。アンタレスとアルタイルでブライトスターアライメントを実施。なれたアンタレスのアライメント時に、極軸を調整し、あとは経緯台モードと同じ要領でアライメントを実施する。導入調子よし。中心からは少しずれるが、概ね良好。プレートソルブ・画面中心への補正導入もOK。

しかし・・・ライブスタックを続けるとプレートソルブができなくなる。CPU100℃張りつき、終了後のAstapでのプレートソルブもできる、できない、16bitファイルはできる32bitファイルはできない、あるいは逆もありと様々。もう少し様子見ながら電視観望を続けることにする。

なお、観望中は気がつかなかったが、画像を確認すると星が流れているようだ。私の身動きの震動のせい?『体重重いからよ。運動しなさい。』いつもの空耳が・・・気をつけなければ・・・

 

参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニユアル」日本実業出版社

6)電視観望の機材07(機材一覧表) - よしべや自然博物館

7)たて座~Wikipedia

8)M11野鴨星団~Wikipedia

 

撮影データ
2023年7月23日 ベランダ観測所
たて座 M11野鴨星団(NGC6705)
FMA135+Ceres-C+赤道儀化AZ-GTi+UV IR- CUTフィルター
SynScanProで、アンタレス・アルタイルのブライトスターアライメント
SharpCapPro4.0でライブスタック、Save exactly as seenでpng保存
Raw8、Area1304x976、Offset=100、Gain=300
Exposure=4s×90frames=360s
ホワイトバランス(AUTO)、ダーク補正(あり)
Astapによるプレートソルブ、α,δgrid表示、階調調整、自動色訂正、Deepsky annotation、Jpeg保存
Microsoftフォトで、色・明るさ調整、スポット修正1箇所、トリミング等
 

 


電視観望の記録118(さそり座 まとめ)

2023-07-25 05:00:00 | 星座等まとめ
さそり座 まとめ
 
画像①
NGCをNと略記。

AZ-GTi経緯台モードでの観測最後の星座。浅田さんの本(資料2)の案内に従って多くの天体を観望することができた。
この本はロングセラーで、初めは理解できないことも多かったが、いくぶん慣れて私の天体観望には欠かせない本となっている。(しかし、ロングセラー=昔に書かれた本という事で、少し前の天体観測を想定して書かれているため、最近始まった電視観望には対応していない。はじめの頃はそれが理解できてなくて混乱した。電視観望についての部分はネットの先輩方の情報で補っている。ネットの先輩方に感謝。)

写ったと思ったのは、NGC6334猫の足星雲とNGC6357戦争と平和星雲の2つの赤い星雲、色がつくと観望していて楽しいものだ。

残念なことは、アンタレス周辺のカラフルタウンをはじめ、色のついたところを充分に映像化出来なかったこと。自分の技術の未熟さに起因することだが、技術アップしなければと思う今日このごろ。まだ観望していない淡い天体も沢山あるらしいが次の機会までに努力していく。

印象に残ったのは、IC4628エビ星雲を中心に置いた3つの散開星団NGC6242、H12、NGC6231の構図。次回はもっと上手に撮したい。エビ星雲をはっきりと散開星団は星をもっと綺麗に。

嬉しかったことは、次の画像②のような「サソリ座と天の川」が映像化できたこと。電視観望はじめた頃、ネットやブログの「オリオン座と天の川」の画像・・・羨ましかったんですよね。オリオンとサソリの違いはあるが、撮れて嬉しい。一歩前進できた。

 
画像②よしべやから見たさそり座(2023/6/16)
 
画像③ステラナビゲーターLiteによる観望位置
 
 
 
参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニユアル」日本実業出版社

6)電視観望の機材07(機材一覧表) - よしべや自然博物館

7)さそり座~Wikipedia

8)電視観望の記録087(さそり座 NGC6334猫の足星雲)

9)電視観望の記録089(さそり座 アンタレス、M4球状星団)

10)電視観望の記録090(さそり座 M6散開星団)

11)電視観望の記録091(さそり座 NGC6357)

12)電視観望の記録093(さそり座 M7トレミー星団)

13)電視観望の記録096(さそり座 M80球状星団)

14)電視観望の記録109(さそり座 C76/NGC6231散開星団)

15)電視観望の記録110(さそり座 IC4628えび星雲+2さらに+1)

16)電視観望の記録112(さそり座 C75/NGC6124散開星団)

17)電視観望の記録117(さそり座 C69/NGC6302バグ星雲、NGC6281散開星団)

18)電視観望の記録105(天の川銀河 さそり座~はくちょう座)

19)Stellar ScenesさんWEBSITE


 

 

 
 
 

電視観望の機材007(機材一覧表)

2023-07-25 04:59:00 | 覚書・機材
よしべや自然博物館
天体電視観望機材一覧表
(リンクには販売サイトに跳ぶものもあるので御注意下さい。その製品の内容を理解しやすいものを選んでおり、販売意図はありません。)

光学系(天体望遠鏡等)
00)Seestar S50 

          
       Virtuoso-GTiに搭載。Neptune-CⅡを装着。

          



05)Sky Watcher EVOGUIDE 50ED II~シュミット+専用フラットナー

06)SVBONY SV165

        
         

       
CMOSカメラ(CCD等)


03)SVBONY SV105




電視観望の機材012(ZWO ASI120MM-Mini) - よしべや自然博物館

電視観望の機材012(ZWO ASI120MM-Mini) - よしべや自然博物館

ZWOASI120MM-Miniは、ガイドによく使われるZWO社のCMOSカメラ。アンドロメダ本(JUNZO著)王道コース(FMA135+ASI585MCバ-ジョン)最後のパーツ。昨年9月末にZWO製品の値上げが...

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架台等



フィルター等


07)スマホアダプター(アマゾンで購入)
   

パソコン等
      (SSD512Gbyte、BootCamp127Gbyte、Windows10pro)


03)iPad mini6 - 仕様~Apple
       (64Gbyte、セルラーモデル)

04)自作1号機(DVD等視聴、ネットブラウジング、SharpCapPro・SynScanPro用)
リモートディスクトップ設定済(11年前に自作、お余り部品で時々性能アップ)


05)自作2号機(テレビ等視聴、ネットブラウジング、天体等画像処理用)
リモートディスクトップ設定済、Windows11アップデート済(4年前に自作)




2023/7/25初出
2023/7/26SkyWatcher製品のリンクが飛ばないので、シュミットの製品ページに、リンクを変更
2023/8/24追加
2023/10/08 Seestar S50 追加
2024/06/10 ASI715MC、EVOGUIDEなど追加



電視観望の記録117(さそり座 C69/NGC6302バグ星雲、NGC6281散開星団)

2023-07-24 05:00:00 | C天体

さそり座 NGC6302バグ星雲(C69、バタフライ星雲)、NGC6281散開星団

Ⅰ.NGC6302バグ星雲(C69、バタフライ星雲)

画像①UV IR-CUTフィルター使用、元ファイルよりVGA切り出し

NGC6302(C69)は、バグ星雲やバタフライ星雲とも呼ばれるさそり座の双極惑星状星雲。惑星状星雲としてして観測された最も複雑なものの1つとして、学術的な興味も持たれているようで、Wikipediaの記述も詳しい。HSTの画像は確かに美しい透き通った蝶に見える。小さな惑星状星雲ではあるが、FMA135でもかすかにその構造が写っている(左に向けてかすかにえびの尻尾のような突起2本)。

HSTの画像は必見ともいえる美しさ(日本語Wikipediaに掲載されている。資料12)。

*HST:ハッブル宇宙望遠鏡

画像②アスタップによるプレートソルブ、NorthUp回転等、アノテーション、VGA切り出し

画像③元画像より640×1000ドット切り出し

Ⅱ.NGC6281散開星団

画像④CLSフィルター使用、元画像よりVGA切り出し

NGC6281は肉眼でも観察できる明るさを持つさそり座の散開星団。たしかにFMA135のレベルでも明るく写っていて画像処理が比較的容易であった。星座ビノで見えるか確認しようと思う。

画像⑤アスタップによるプレートソルブ、NorthUp回転他、アノテーション、VGA切り出し

 

画像⑥ステライメージLiteによる観望位置

参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

6)Player One Neptune-C Ⅱ | 株式会社サイトロンジャパン

7)Askar 『FMA135』 口径30mmF4.5 EDアポクロマート鏡筒

8)Player One UV IR-CUT1.25”フィルター | 株式会社サイトロンジャパン

9)Sky Watcher AZ-GTiマウント+三脚~シュミット

10)SVBONY CLSフィルター 1.25インチ光害カットフィルター

11)さそり座~Wikipedia

12)NGC6302~Wikipedia

13)Bug Nebula~StellaScenes

14)NGC6281~英語版Wikipedia

 
撮影データ
 
画像①
2023年7月11日
ベランダ観測所
さそり座 NGC6302双極惑星状星雲(C69、バグ星雲、バタフライ星雲)
FMA135+Neptune-CⅡ+赤道儀化AZ-GTi+IR UV-CUTフィルター
SharpCapPro4.0でライブスタック、Save exactly as seenでpng保存
RGB24、Area2712x1538、Offset=120、Gain=300
Exposure=4s×44rames=176s
ホワイトバランス(AUTO)、ダーク補正(あり)
Astapで、プレートソルブ、α,δ grid表示,Deepsky annotation、NorthUp回転、上下左右反転、Jpeg保存
Microsoftフォトで、スポット修正、色・明るさ調整、トリミング等
 
画像④
2023年7月6日
ベランダ観測
さそり座 NGC6281散開星団
FMA135+Neptune-CⅡ+赤道儀化AZ-GTi+CLSフィルター(SVBONY)
SharpCapPro4.0でライブスタック、Save exactly as seenでpng保存
RGB24、Area2712x1538、Offset=120、Gain=300
Exposure=4s×61rames=244s
ホワイトバランス(AUTO)、ダーク補正(あり)
Astapで、プレートソルブ、α,δ grid表示,Deepsky annotation、NorthUp回転、上下左右反転、Auto Correct Colors、Jpeg保存
Microsoftフォトで、スポット修正、色・明るさ調整、トリミング等
 
 
 

 


電視観望の記録116(へびつかい座 B72 S字暗黒星雲)

2023-07-23 05:00:00 | NGC天体他

へびつかい座 B72暗黒星雲(S字暗黒星雲、スネーク星雲)

2024/07/24追加)

新しい観望記録あります。こちらから

電視観望の記録2024年(へびつかい座 まとめ) - よしべや自然博物館

電視観望の記録2024年(へびつかい座 まとめ) - よしべや自然博物館

へびつかい座2024年観望のまとめ画像イ(8つはSeestarS50による。最後は、FMA135+ASI585MC)天候不順とさそり座・いて座の大票田の観望を迎えたことでメシエ天体7つとB72暗黒...

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画像①UV IR- CUTフィルター使用、アスタップでのNorthUp回転等、800×1000切り出し

暗黒星雲とは、星間雲が背後の恒星などの光で浮かび上がった天体(星間雲:周りより高密度の星間ガスや宇宙塵が集まったもの)。有名な暗黒星雲には、B33のオリオン座馬頭星雲、いっかくじゅう座コーン星雲の暗黒部分、三裂星雲を分ける暗黒部分(B85)、干潟星雲の暗黒部分(B88)などがある。有名な暗黒星雲のカタログにはバーナードカタログ(Barnard Catalog)あって、B33、B72、・・・と記号で書かれる。

浅田さんの本にはいくつかのBナンバーの暗黒星雲があげられている。その中でB72は暗黒星雲単独で上げられているのがめずらしいと思ったこと、スタークラウドなどで暗黒星雲部分に触れられなかったこと、天の川の暗黒帯を見て暗黒部分に興味が湧いていることなどから観測してみようと考えた。

幸い浅田さんの本に、赤経と赤緯が記されており、それを使っての導入を試みた。残念なことに導入ではずれてアスタップのプレートソルブ・DSIAでは表示されず。最後の頼みsubwindowのobjects near byに・・・あった。そして導入。しかし中心には導入できず。あきらめライブスタック。

B72はS字暗黒星雲、S字状暗黒星雲、スネーク星雲とも呼ばれるメジャーな天体で、天体写真コンテストの常連らしい・・・ということは、画像処理難しい?難しかった画像①の通り、調整できなかった。

どうにかS字が見えるようにと周辺無視で調整したのが、画像③。見えてほしい。小学校の時に体験した色覚検査みたいな画像だけど(今の小学校では色覚検査は無いらしいが)。

画像②アスタップによるプレートソルブ、α、δ grid表示、ディープスカイ・アノテーション、NorthUp回転、上下左右反転等。800×1000ドット切り出し

画像③ステライメージによる画像調整。トリミング後拡大。

 

参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

6)Askar 『FMA135』 口径30mmF4.5 EDアポクロマート鏡筒~シュミット

7)Player One Ceres-C | 株式会社サイトロンジャパン

8)Sky Watcher AZ-GTiマウント+三脚~シュミット

9)へびつかい座~Wikipedia

10)暗黒星雲~Wikipedia

11)暗黒星雲の一覧~Wikipedia

11)電視観望の記録072(へびつかい座 M10球状星団)

12)電視観望の記録092(へびつかい座 M19球状星団)

13)電視観望の記録094(へびつかい座 M62球状星団)

14)S字状暗黒星雲~StellaScenes

 

撮影データ

2023年7月17日 ベランダ観測所
へびつかい座 B72暗黒星雲(S字暗黒星雲、スネーク星雲)
FMA135+Ceres-C+赤道儀化AZ-GTi+UV IR- CUTフィルター(レボリューションイメージャー付属品)
SharpCapPro4.0でライブスタック、Save exactly as seenでpng保存
Raw16、Area1304x976、Offset=100、Gain=200
Exposure=4s×135frames=540s
ホワイトバランス(AUTO)、ダーク補正(あり)
Astapによるプレートソルブ、α,δgrid表示、Deepsky annotation、階調調整、NorthUp回転、上下左右反転
ステライメージ9試用版で各調整(画像③)
Microsoftフォトで、色・明るさ調整、スポット修正、トリミング等