よしべや自然博物館

電視観望3年目に入りました。
相変わらず、通信販売とSNS頼りに頑張ってます。
天文未熟者の悪戦苦闘の記録。

電視観望の記録115(いて座 M17オメガ星雲、M18散開星団)

2023-07-22 05:00:00 | M天体

いて座  M17オメガ星雲(NGC6618)、M18散開星団

画像①UV IRカットフィルター使用、元ファイルから800×1200ドット切り出し

M17オメガ星雲は、比較的近く明るいので、双眼鏡でも楽しめる散光星雲とのこと、きちんと撮すとギリシャ文字のΩに似ていることからオメガ星雲、湖畔に浮かぶ白鳥に例えられ白鳥星雲、ロブスター星雲などのニックネームを持つようだ。残念ながら私の画像では、前2つを感じ取れるほどは写っていない。ロブスターの雰囲気はあるかも。Ωがわかるような撮影が次の段階の目標になる。

M18は小さな散開星団。日本語Wikipediaでは、ヒットせず。アストロアーツの記事を読む。うーん 人間から見ると地味な天体らしい。

画像②アスタップによるプレートソルブ、α,δ grid表示、NorthUp回転、上下左右反転、ディープスカイ・アノテーション、

画像③ステラナビゲーターLiteによる観望位置。

覚書)画像アップ後、星像が大きいことに気づく。ピント合ってなかった?画像を再処理してみることに。若干ピントは甘いが、合ってないほどでは無かったようだ。

手順

1)Astapで階調調整、プレートソルブ、α、δ grid表示、ディープスカイ・アノテーション

2)NorthUp回転、上下反転、左右反転

3)FITSファイルを別名で保存

4)ステライメージLiteで、デジタル現像、スターシャープ他調整、FITSファイル保存

5)Astapで、(プレートソルブはかけない。かけても成功しない)α、δ grid表示されていることを確認し、ディープスカイ・アノテーションを実施。

6)今回は、アノテーションが成功した。JPEG保存

なお、薄く赤くIC4706・IC4706が写っていたが、あぶり出せなかった。ブログアップで完全に赤が消えている。

 

参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

6)Player One Neptune-C Ⅱ | 株式会社サイトロンジャパン

7)Askar 『FMA135』 口径30mmF4.5 EDアポクロマート鏡筒~シュミット

8)いて座~Wikipedia

9)M17オメガ星雲~Wikipedia

10)AstroArts-メシエ天体ガイド:M18

12)電視観望の記録102(いて座 M23散開星団)

13)電視観望の記録103(いて座 M8干潟星雲)

14)電視観望の機材06(Ceres-C)

15)電視観望の記録106(いて座 M24/IC4715 Star Cloud)

16)電視観望の記録107(いて座 M20三裂星雲、M21散開星団、M8干潟星雲) 

17)電視観望の記録114(いて座 球状星団M22、M28、M55)

 

撮影データ
2023年7月10日
ランダ観測所
いて座 M17オメガ星雲、M18散開星団
FMA135+Neptune-CⅡ+赤道儀化AZ-GTi+UV IR/Cutフィルター
SharpCapPro4.0でライブスタック、Save exactly as seenでpng保存、DSIAなど
Raw16、Area2712x1538、Offset=120、Gain=300、Exposure=2s×191frames=382s
ホワイトバランス(AUTO)、ダーク補正(あり)
Astapで、プレートソルブ、α,δ grid表示、Deepsky annaotation処理、NorthUp回転、左右反転、上下反転。FITSファイルJPEGファイル保存
ステライメージLiteで各調整
Microsoftフォト等で、スポット修正、色・明るさ調整、トリミング等


よしべやニュース
「ミナミヌマエビが避暑に」7月22日版

今日は別の角度から小エビを撮す。
みんな元気にツマツマしてます。





 
 
 

電視観望の記録114(いて座 球状星団M22、M28、M55)

2023-07-21 05:00:00 | M天体

いて座球状星団 M22、M28、M55

Ⅰ.M22球状星団

画像① PNG元画像ファイルよりVGA切り出し

いて座のメシエ天体は15。その内の約半分の7個が球状星団。憂鬱な気分。FMA135と私の技術では、もわもわ星の回りに小さな星がパラパラが精一杯。

しかし、M22の電視観望に入り、思わず「球状星団の粒粒きたー。」と喜んでしまった。まあハイアマチュアの人の小さな粒粒数え切れないにはまだ遠いが、一歩前進。満足の電視観望。頑張ったなCeres-C。

M22は、明るさはM13ヘラクレス座大球状星団に匹敵し、空の条件が良ければ肉眼でも確認が可能らしい。眼視で中央部の星を分離するには口径15cm程度の天体望遠鏡が必要とのこと。また、赤外線天文衛星IRASの観測で、この星団の中に惑星状星雲が発見されているとのこと。

いい天体を観望できた。

なお、機材006(資料14)で掲載したM22画像の方が良かったかも知れない。まあ、大同小異かな。

画像②元画像

画像③アスタップ によるプレートソルブ、ディープスカイ・アノテーション

Ⅱ.M28球状星団

画像④元PNGファイルよりVGA切り出し

撮り方も悪く星が星雲のように見えている。M22で喜んだ後はこれかと思ってしまったが、よく考えてみると、浅田さんの本で、球状星団は天体望遠鏡の口径が小さい時は星雲状に見える、との記述があったようなことを思い出す。確認してみると『口径8cm60倍で星雲状に見える』との記述あり、この画像がそれだと。経験値+1。

なお中西さんの本では、M28は明るさが6.9等視直径14’で、M22の5.2等視直径32’に比べると地味との記述あり。ただ天の川の微光星の中で輝く姿は美しいらしい。

画像⑤SharpCapProによるプレートソルブ、DSIA、VGA切り出し

画像⑥元画像

Ⅲ.M55球状星団

画像⑦FITSファイルをアスタップ等で処理し保存したJPG画像からVGA切り出し

こちらの画像も星が分離できて初心者にとってはまずまずの画像。アスタップ(Astap)で、プレートソルブができ、後色々画像処理を行った。色はちょっとと思うが・・・今後の課題。

M55は満月の視直径の2/3と大きく、星も集中度も低いらしい。そのため、双眼鏡でも楽しめ、初心者でも球状星団の雰囲気で撮せたということらしい。

画像⑧アスタップ等で処理した元画像(750×1000ドット切り出し)

画像⑨アスタップによるプレートソルブ、NorthUp回転、上下左右反転、α,δ grid表示、ディープスカイ・アノテーション

 

画像⑩ステライメージLiteによる観望位置

 

参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

6)Player One Ceres-C | 株式会社サイトロンジャパン

7)Askar 『FMA135』 口径30mmF4.5 EDアポクロマート鏡筒~シュミット

8)いて座~Wikipedia

9)M22~Wikipedia

10)M28~Wikipedia

11)M55~Wikipedia

12)電視観望の記録102(いて座 M23散開星団)

13)電視観望の記録103(いて座 M8干潟星雲)

14)電視観望の機材06(Ceres-C) - よしべや自然博物館

 

撮影データ
2023年7月16日大星夜
ランダ観測所
いて座 球状星団 M22、M28、M55
FMA135+Ceres-C+赤道儀化AZ-GTi+UV IR/Cutフィルター
SharpCapPro4.0でライブスタック、Save exactly as seenでpng保存、DSIAなど
Raw16、Area1304x976、Offset=120、Gain=300
画像①Exposure=4s×127frames=508s
画像④Exposure=4×26frames=104s
画像⑦Exposure=4×52frames=208s
ホワイトバランス(AUTO)、ダーク補正(①Hot Pixel Removal Only、④⑦なし)
Microsoftフォト等で、スポット修正、色・明るさ調整、トリミング等
 
 
 

電視観望の記録113(7月の星空)

2023-07-20 05:00:00 | 広角星空

7月の星空 

7月16日午後9時 平松雑草公園建設予定地にて

画像① 元PNGファイルより、約1500×1600ドット切り出し、90°回転

7月16日は大星夜と呼べるような素敵な星空。ベランダからの観望か迷うところだが、薄雲ありで失敗した6月の撮影を思い出し、館長の許可を得て平松に出かける。南にはさそり座、北には久しぶりの北斗七星が爛々と輝いている。これ撮りたい。しかしカメラの向き間違えた。両方一部しか写ってません。残念。8月は天の川が天頂付近に来そうなので来月頑張る。2方向撮る。平松はよしべやから車で3分の距離。しかし星空はさらに綺麗。星座ビノでの眼視観望に入ろうとしたところで、館長から帰投命令の電話。急いで帰投。

翌日から画像を確認して星座線を入れる。はくちょう座・こと座・や座はすいすいと引ける。こぎつね座は、iステラHDで確認しながら慎重に、Cr399コートハンガー(画像③)も確認。わし座・たて座もOK。さそり座。からす座OK。難航したのはヘラクレス座。2・3度投げ出す。しばらく時間をおいて、うしかい座などの周りの星座線を入れる。周りから比較してヘラクレス座OK。へびつかい座なんとかOK。でかい。どこがへびつかい座でどこがへび座?後で調べる。いるか座は最後まで確証持てず今回はパス。取りあえず星座線入りました。

画像② 画像①の元ファイル

画像③ Cr399コートハンガー部分切り出し拡大

 

撮影データ

2023年7月16日午後9時頃 平松雑草公園建設予定地
PlayerOne2.5mmCSレンズ+Neptune-CⅡ+三脚(DVC-0301T+)
SharpCapPro4.0でライブスタック、Save exactly as seenでPNG保存。
RGB24、Area2712x1538、Offset=100、Gain=100、Exposure=30s×1frames
ホワイトバランス(AUTO)、ダーク補正(なし)
 
参考資料
 
 
 
 
 
 

 
 

 

 


電視観望の機材06(Ceres-C)

2023-07-19 05:00:00 | 覚書・機材

PlayerOne Ceres-C(ケレス-C)

画像① FMA135+Ceres-C

 

Ceres-Cは、Player One社の価格安めのCMOSカメラ。ネット上で電視観望を手軽に始められるCMOSカメラと多く紹介されている。

入手してすぐに、広角で空を写せるNeptune-CⅡに惹かれNeptune-CⅡも入手。あまり活用できずに今日に至る。

電視観望の主力天体望遠鏡が2本(130PDSとFMA135)、主力CMOSカメラが2台(Neptune-CⅡとCeres-C)になったことで、普段どの組み合わせで使うか悩んでいた。ピント合わせ結構面倒だから・・・画角の広いNeptune-CⅡを130PDSに当て、FMA135にCeres-Cを組み合わせられればよいが、FMA135は電視観望の主力。不安が残る。色々迷っていた。

そして、7月17日は夕方曇、午後9時には大星夜となった。FMA135を購入したときには、Neptune-CⅡ・Ceres-Cの両方を所持していて、どうもFMA135には値段の高いNeptune-CⅡとの思い込みがあったようだ。JUNZOさんの本(資料1)にはZWOのCMOSカメラの特徴が記載されている。長所・短所も記載されており、私の所有するNeptune-CⅡに該当するものはないが、これを読むと、使う場面によっては、高いカメラが必ずしも良いとは限らないと改めて考えさせられた。価格の高いカメラにも短所はあり、それを克服できる実力が無いと宝の持ち腐れになる可能性もある。勿論やってみないとわからないこともあるが。それでFMA135とCeres-Cの組み合わせの電視観望をテストしてみることにした。初めての体験になる。

 昼間念入りに調整・遠方の鉄塔でピント合わせ(同時に130PDS+Neptune-CⅡもピント合わせ)。アンタレスでアライメント、ピントの微調整を終えた後、M8ラグーン星雲(干潟星雲)に向ける。ライブスタックに入る。
 
驚いた。こんなに見えるの。ちょっと感動。
 
私には十分な画像(画像②)が撮れた。ホットピクセルも青色1個だけ(マイクロソフトフォトのスポット修正で除去)、アンプグローも無い(Neptune-CⅡでは、いつも沢山の赤青黄緑のホットピクセルとアンプグローと思われるノイズに少し悩まされていて、スポット修正でペタペタやって除去とトリミングでしのいでいる。)。星像も十分綺麗。ノイズは見られるがこれはまた別の問題らしい。

*アンプグロー・・・回路から発生するノイズで、カメラに写り込む。
*ホットピクセル・・・点灯しっぱなしになっているピクセル

 
以下、M54、M70、M22、・・・と8個の電視観望を実施することができた。なお、赤道儀化AZ-GTiを1スターアライメントで電視観望しているため、アライメント星のアンタレスから離れる程、SharpCapProのライブスタックに負担がかかり、パソコンがCPU100°C張りつきで、不安定となった。ライブスタック終盤で、プレートソルブできない状況も発生した。
 
問題もいくつかあるが、今後しばらくはFMA135+Ceres-Cの組み合わせで電視観望を実施していこうと思う。電視観望なら充分との手応えあり。
 
以下、観望できた天体画像3つ。

画像②M8ラグーン星雲(干潟星雲)・・・ちょっと導入ずれました。

SharpCapProでのDSIA(ディープスカイ・イメージ・アノテーション)

画像③M20三裂星雲、M21散開星団(青が写っていて感動したが、ブログに上げると薄くなる。)

SharpCapProでのDSIA

画像④M22球状星団

ステライメージLite・アスタップで調整

アスタップで、プレートソルブ・回転上下反転・アノテーション

参考資料

1)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」P94~P97 日本実業出版社

2)PlayerOne Ceres-C(ケレス)~サイトロンジャパン

3)電視観望の機材05(AZ-GTi赤道儀化 その1) - よしべや自然博物館


 

よしべやニュース

『ミナミヌマエビが避暑に』7月19日版


先週トリミングした水草も様になってきて、エビくんが元気に活動する様子が観察しやすくなりました。

エサを手前に入れると、大集合。みんな仲良く食べてます。


aaa






 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


電視観望の記録112(さそり座 C75/NGC6124散開星団)

2023-07-18 05:00:00 | C天体

さそり座 NGC6124散開星団(C75、Cr301、Mel.135)

画像①PNGファイルトリミングなし(左・上に追尾ずれが若干見られる)

Wikipediaで、4行の記述。しかし別カタログでの名称については充実していて、Cr301を筆頭に10個が記載されている。コリンダーカタログとメルロッテカタログに記載されていると言うことは、初心者向きということだ。まさに私のための天体。好きになった。

赤道儀化AZ-GTiの極軸をきちんと取れていないので、SharpCapProのライブスタックで若干のズレはあったが、私としては満足の記録画像が撮れた。球状星団もこのぐらい撮れると言うこと無いのだが・・・『早く腕上げなさい。追加機材の購入はだめよ~』いつもの館長の声で空耳が・・・

なお、浅田さんの本によれば、5.8等級と言うことで、肉眼でもなんとなくわかるらしい。双眼鏡ではざらついた星雲状に見え、口径20cmの天体望遠鏡で(肉眼で)星が分離できるらしい。電視観望凄いぞ、口径3cmで星が分離して写る。時代は進んでいますな。

それと、ズレても赤道儀、いつもより星が綺麗に写っている?そんな気がする。

 

画像②SharpCapProによるプレートソルブ、DSIA、PNG保存

画像③画像①よりVGA切り出し

画像④画像②よりVGA切り出し

画像⑤ステラナビゲーターLiteによる観望位置

参考資料

1)中西昭雄著「メシエ天体&NGC天体ビジュアルガイド」誠文堂新光社

2)浅田英夫著「エリア別ガイド 星雲星団ウォッチング」地人社館

3)早水 勉著「The Book of The Starry Sky 星空の教科書」技術評論社

4)渡邉耕平著「電視観望 実践ガイドブック Ver 1.1」株式会社サイトロンジャパン

5)JUNZO著「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」日本実業出版社

6)Player One Neptune-C Ⅱ | 株式会社サイトロンジャパン

7)Askar 『FMA135』 口径30mmF4.5 EDアポクロマート鏡筒

8)Player One UV IR-CUT1.25”フィルター | 株式会社サイトロンジャパン

9)Sky Watcher AZ-GTiマウント+三脚~シュミット

10)さそり座~Wikipedia

11)NGC6124散開星団~Wikipedia

12)電視観望の覚書008(天体カタログ M、C、Sh、Cr、Mel) - よしべや自然博物館

 

撮影データ
2023年7月11日星夜
ベランダ観測所
さそり座 NGC6124散開星団(C75、Cr301,Mel.135、他多数)
FMA135+Neptune-CⅡ+AZ-GTi(赤道儀化)+UV IR-CUTフィルター(PlayerOne)
SharpCapPro4.0でライブスタック、Save exactly as seenでpng保存
RGB24、Area2712x1538、Offset=120、Gain=300
Exposure=4s×100frames=400s
ホワイトバランス(AUTO)、ダーク補正(あり)
Microsoftフォトで、スポット修正、色・明るさ調整、トリミング等