9月22日(金)第六回 読書会を開催しました。
今回、取り上げた本は 竹西寛子著『管絃祭』[1978年]
参加された方の感想の一部を紹介します。
・場面が行ったり来たり登場人物もいきなり変わって、ついていくのが大変だった。漢字も難しくて読みずらかった。
・難しいというより感覚的に理解できない部分があった。
・主人公村川有紀子の母セキの通夜の場から始まり、棺が管絃祭の屋形船に見えてはっとした。で1章が終わっているので有紀子と母の戦後がテーマかと思ったがそれに 兄 友人 家に出入りしていた人達に語らせる 証言という構成が複雑で難しかった。特に5章.6章は有紀子とかかわりがない人の話で唐突なきがした。
・戦争で亡くなった人の悲しみだけでなく残された人の辛さ苦しみが伝わってきた。
・有紀子は御座船に母セキの後姿や隣に座っている人向かい合っている人をめにする。有紀子にとって戦争はにくいもの。又、自分におとずれる死を現実のものとして切実にとらえている。
・広島の時代を知ることできて有難かったです。
感想を述べてゆくなかで、さらに作品を深く味わうことができた読書会でした。
参加者の皆さま ありがとうございました。
第7回は10月27日(金)10時~12時ミーティングルーム4
角田光代著『八日目の蝉』です。
資料は図書館で準備しておりますので、初めての方でもお気軽にご参加できます。
スタッフ一同心よりお待ちしています。