草花と田舎暮らしの日々

2006年福島に越してきました。何よりも嬉しいのは自然を満喫できること、素敵な田舎暮らしを体験中です。

もっと若ければ、弟子入りさせてもらったのに・・・

2009年03月30日 | Weblog
昨日の日曜日は寒い中、いわきから待ちに待った庭師のKさんご夫婦がお見えくださいました。花好きの私には願ってもない、黄色のクリスマスローズと岩うちわのお土産を頂いたり、嬉しいですね~! 先ずは寒いから中へどうぞ。

素的な雰囲気のお2人です。今日の写真は記録係りのeriが撮りました。
お互いの情報交換したり、Kさんの手がけられたお庭の写真を見せていただいたり、そして念願のプロの技を見せていただくのであります!



小ぶりの椿が、元気がなく傷んでいます。これまでは樹姿を整えるだけで、外側の枝をバリカンで刈られていたのですが、これでは中の風通しは悪くなるし、虫もつきやすいということで、枝抜きをして風通し良くしていただきました。それにしてもプロの使われる鋏の切れのいいこと! 道具にはお金をかけなければダメですね~。プロは仕事をして、素人の親子が腕組みして見ているだけなんて・・・トホホ。



親方に弟子入りして3年とは驚きの、奥様Yさんの仕事振り。↑は取り掛かりのときと、その上の大きい写真はかなり作業が進んだ様子です。随分、風通しが良くなっているのが分かりますよね。
それにYさんは木の様子がおかしいというと、「深植えしすぎているかも・・・」と素手で根元を掘って見て下さり、恐縮してしまいました。



Kさんの鋏捌き、音がまた良いんです。「枝の抜き方」を教えていただきました。素人が犯しやすい間違いをこれまで私もやっていました。枝抜きは、木の流れに逆らった枝を切ることなのですが、素人はとかく細い枝を切り、よく分かっている人は太い枝を切っていくのだそうです。枝抜きしながら木の形を整えていくのですね。

最後に感動したお話を。Kさんが東京で師事された庭師の親方はとても厳しい人だったそうです。その親方が「自分たちはお客様から手間賃を頂くのだから、庭師としてのきちんとした身なりと、プロとしての道具を持て」と、言われたそうです。例え半人前といえども、身なりは庭師としての身なりで、( 手甲を忘れてきたものは、仕事をしなくてよいから帰れ!と言われる位 ) 道具もプロとして通用するものを持つ、つまりいい加減な身なりで素人が庭をうろうろしている様子は、お客様に恥をかかせることになるわけです。依頼されたお客様に恥をかかさない、これぞ江戸職人気質、凄いですね~! いい親方に師事されましたね
コメント (4)
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