★弁天喜楽会囲碁★

     

キリの研究

2006-07-04 09:23:15 | 切断
2006/7/4(火) 東京 曇り  

切断 第3題

二間ヒラキからケイマに打った黒の薄い姿に眼を止められたい。周囲さえ強ければ強行手段が成立する。知ってもらいたい手筋である。

1図

白1にツケたのはいいが、黒2に白3,5と打つようではいけない。見当はずれの筋違いであり、黒の安定をお手伝いしたようなものである。

2図

白1から3とハネダすのも筋違いである。黒4,6と打たれ不発におわる。

3図

白1のツケはヨセの筋。黒2に引かれて、同じく相手の石の収まりに協力しただけの話である。こういうことでは白3本の厚みはとても活きてこない

4図

(ツケ切り)3子の勢力を十分活用するには、白1,3の手段でなければならない
碁の弱い時代にはこういうキリでさんざ泣かされたものだ。今度は自分がいじめる立場にまわらねば割が合わぬというものである。

5図

(大成功)ついで黒1子をカカエるならば、白2,4と分断してしまう。黒を小さく隅で生かし、外の1子を置き去りにせしめて大成功である。まだ、い、のいじめのあるところが何ともいえない。

6図

黒1とこちらにアテるなら、白2,4と打って隅を取る。黒の損がはなはだしく、これも大成功である。

7図

7図、5図、6図ともに黒損とあって、考えられるのが黒1の引き。白2,4とポン抜かれ、あまりほめられた姿とは言いがたいが、大損するよりはましであろう。

8図

1,3、とここを切るのは、ツケ違い、筋違いである。4,6と応じられて黒にかすり傷一つ負わせることが出来ない。