★弁天喜楽会囲碁★

     

切りとしのぎ

2006-07-24 13:50:03 | 切断
2006/7/24/(月) 浦安 曇り

長野、なお大雨に警戒 関東の梅雨明けは8月?
(朝日新聞) 7月24日(月) 12:25

 梅雨前線の活動は24日も活発で、九州北部から甲信地方にかけて広い範囲で雨が降り続いている。すでに被害が出ている長野県では25日朝までに100ミリ以上の雨が予想され、気象庁は土砂災害などへの警戒を呼びかけている。


第7題 白無理
黒先 白1に切られた。これをどう処理するかが課題。

まず考えてほしいのは、隅に三本の厚みがあるということ。それを利用し、かつ手順を尽くして、白の横着を咎めていただきたい。


1図

これで碁が勝っているというんで、黒1,3と打った。しかしこれでは碁理に反する。取れる手があるものをとらぬというのではたとえ碁に勝っても真実に忠実でないという非難を受けねばならい。


2図

黒1,3とし、白4のとき黒5と引くのではさまにならない。白6で一手負け。


3図

黒1,3は強烈な頑張りだが、白4と押さえられて勝見はない。黒5、白6までだが、強いていえば次図


4図

ついで黒7に対して白8に飛ぶのがよく、黒9、白10までで攻め合い白勝ちである。


5図 黒7はツギ

前図のあと黒1とハサミツるなど論外であるが念のために言っておこう。黒の言うまま、白2とついでワタラせていていい。そして白4の打ち込みから6にアテ、以下10までで黒はなす術がない。


6図 黒10はツギ

また白1に対して黒2とついで来るなら、白3から5,7と念を入れて手順を尽くし、11まで、これまた黒抵抗のできない姿である。いずれも黒ツブレだ。どうも話が横にそれすぎたが本論はそんなところにあるのではない。


7図

(二段バネ) 白の切りの無理は、黒1,3から5と二段バネして咎めることができる。ただしこの手段に訴えるためには、後の読みが正確でなければならない。


8図

白6と切った時、黒7,9と下からまわして、白を団子にする。(通称グルグル回し)という


9図、10図


つずいて、白10の次に黒11のオサエが肝要であり、白12のアテの時黒13と切るのがこの形の一番大事なところ。白14に抜かし。黒15と継ぐことによって、白をカケメにする。ついで白16のハネには、黒17、白18と打ち交わし、黒19とはハネ一手勝ち。ここまで読みきらねば、残念ながら本題は完全にといたことにならない。下から絞って石を丸め、カケメにして白の手数をみじかくする。この操作にちょっとした技術を要し、その着想がなければ本題は永遠わからないであろう。隅の黒の三本の厚みは、こういう風にいかすのである。


11図

注意したいのは、10図黒17,19とする手順。白1のハネに対して素直に黒2と受けていると、白の手が伸びて、3,5で黒の方が先にとられてしまう。このアタリには十分に神経をはらっていただきたいのである。


12図

尚白1のツギの時、黒2とワタっていたのでは白を取ることなど思いも及ばない。白3と出られてこのアタマは止まらない。2とする着想では、辺を絞った意味がまったくなくなってしまう。


13図

また白1のアテに黒2とつぐのも落第である。しろ3のツギを与えて手が伸び、黒4、白5まで一手負けとなる。カケメにする技法がなければ攻めあいに勝てず、また本題は解けない理屈である。