2006/7/27(木) 曇りのち晴れ
怒り心頭に「達する」7割 文化庁の日本語調査
2006年 7月26日 (水) 18:04
激しく怒る意味の慣用句として、本来の「怒り心頭に発する」を使う人が14・0%にとどまったのに対し、「怒り心頭に達する」を使う人は約5倍の74・2%に達するなど、慣用句の誤用が多いことが26日、文化庁の日本語調査で明らかになった。
文化庁は「日常であまり使わなくなった結果、本来の言い方が分からなくなったのではないか」としている。
調査によると、周囲の人に明るく振る舞うという意味の言葉として「愛想を振りまく」を選んだ人は48・3%。本来の言い方の「愛嬌(あいきょう)を振りまく」の43・9%より多かった。
はっきりと言わないことを意味する慣用句「言葉を濁す」は66・9%で本来の言い方が上回ったが、「口を濁す」も27・6%に上った。
囲碁 石をさばく
さばきとは、物事のもつれをただすことをいうが、碁では重い石を軽く、危なそうな石を安全に、そして大きな意味で乱れそうな局面を手際よくまとめる行為をいう。
黒先 (手抜き)
星に白1とササンに入り、黒3,4と打ったところ。

普通にはこのあと白、い、と押すところだが、ここで白は手を抜いたのである。その非をどう咎めるべきか?
1図

いずれにしてもここの出切りを狙うところだが黒1,3と打つのは切り間違いである。
2図

ついで黒1,3と二子をとっても、ポン抜きから白4と押す形がいかにも手厚く、これでは手抜きを咎めたことにはならない、まだしも1では4にアテて打ちたいところである。
3図

黒1の切りは白2のツギを予測し、次に黒、い、と抱えようという寸法だが、これは一人合点というものである。
4図

黒1の出から、3とこっちに切りを入れるのが常法である。さすがに白は外を継ぎにくい。4と一子を抱えるであろう。
5図(正解)

ついで黒1,3と外の一子をシチョウに抱え、一段落。この後シチョウの紛れを避けて、黒、い、のポン抜きをなるべく早めに打っておくべきである。ここにもう一手かけても、この厚みは四囲を制し、十分一手をかけただけの価値があろうというものである。なお黒、ろ、のサガリは半ぎき、つまりコウによる半分の利きである。
6図

黒1とここを切られたのに対し、白2とは継ぎにくい。黒3と隅の実利を取られるのが大きいからである。白4と押しても、辺の厚みはそれほどでない。2図のポン抜きから押した形とは、月とすっぽんの差がある。黒上上の結果と知られたい。
7図

黒1,3とこちらに切りを入れるのは、5図のシチョウが悪いとか、あるいは中を厚く打とうという目的で打たれるもの。黒5とアテ、白6の抜きの時さらに黒7とアテて、白に3の点のツギを強要する。黒、い、と伸びればこれはこれで立派な姿である。
8図

白の手抜きはあまりお勧めできない。1,3から5と直ちにここを押して打ちたい。
怒り心頭に「達する」7割 文化庁の日本語調査
2006年 7月26日 (水) 18:04
激しく怒る意味の慣用句として、本来の「怒り心頭に発する」を使う人が14・0%にとどまったのに対し、「怒り心頭に達する」を使う人は約5倍の74・2%に達するなど、慣用句の誤用が多いことが26日、文化庁の日本語調査で明らかになった。
文化庁は「日常であまり使わなくなった結果、本来の言い方が分からなくなったのではないか」としている。
調査によると、周囲の人に明るく振る舞うという意味の言葉として「愛想を振りまく」を選んだ人は48・3%。本来の言い方の「愛嬌(あいきょう)を振りまく」の43・9%より多かった。
はっきりと言わないことを意味する慣用句「言葉を濁す」は66・9%で本来の言い方が上回ったが、「口を濁す」も27・6%に上った。
囲碁 石をさばく
さばきとは、物事のもつれをただすことをいうが、碁では重い石を軽く、危なそうな石を安全に、そして大きな意味で乱れそうな局面を手際よくまとめる行為をいう。
黒先 (手抜き)
星に白1とササンに入り、黒3,4と打ったところ。

普通にはこのあと白、い、と押すところだが、ここで白は手を抜いたのである。その非をどう咎めるべきか?
1図

いずれにしてもここの出切りを狙うところだが黒1,3と打つのは切り間違いである。
2図

ついで黒1,3と二子をとっても、ポン抜きから白4と押す形がいかにも手厚く、これでは手抜きを咎めたことにはならない、まだしも1では4にアテて打ちたいところである。
3図

黒1の切りは白2のツギを予測し、次に黒、い、と抱えようという寸法だが、これは一人合点というものである。
4図

黒1の出から、3とこっちに切りを入れるのが常法である。さすがに白は外を継ぎにくい。4と一子を抱えるであろう。
5図(正解)

ついで黒1,3と外の一子をシチョウに抱え、一段落。この後シチョウの紛れを避けて、黒、い、のポン抜きをなるべく早めに打っておくべきである。ここにもう一手かけても、この厚みは四囲を制し、十分一手をかけただけの価値があろうというものである。なお黒、ろ、のサガリは半ぎき、つまりコウによる半分の利きである。
6図

黒1とここを切られたのに対し、白2とは継ぎにくい。黒3と隅の実利を取られるのが大きいからである。白4と押しても、辺の厚みはそれほどでない。2図のポン抜きから押した形とは、月とすっぽんの差がある。黒上上の結果と知られたい。
7図

黒1,3とこちらに切りを入れるのは、5図のシチョウが悪いとか、あるいは中を厚く打とうという目的で打たれるもの。黒5とアテ、白6の抜きの時さらに黒7とアテて、白に3の点のツギを強要する。黒、い、と伸びればこれはこれで立派な姿である。
8図

白の手抜きはあまりお勧めできない。1,3から5と直ちにここを押して打ちたい。