2006/7/26(水) 曇りのち晴れ
各地に被害もたらし梅雨前線は、ようやくおさまりました。
浦安も晴れです。
囲碁 石をさばく
さばきとは、物事のもつれをただすことをいうが、碁では重い石を軽く、危なそうな石を安全に、そして大きな意味で乱れそうな局面を手際よくまとめる行為をいう。
黒先 (工夫)

二段バネした後を、白1に切り、3と抱えてきた。黒はここの口を封じてしまいたいが、それを打つにも上手な人とそうでない人の間に、テクニックの上で相当な違いがあるものなのである。
1図

普通に考えて、こういうところは黒1,3と封じてもよさそうなものに思えるのだが、これはいささか工夫が足りないのではないか。この姿ではのちのち黒は荒らされてしまう。
2図

というのは、その後白1のノゾキが絶好となり3,5と左辺を構える余地を残すからである。これでは折角の厚みが働いてこない。つまりこの余地を残さない打ち方がないものかと考えてみる。
3図 白11はツギ

2図の戻って考えてみよう。白1と切る手はこわくない。黒2,4以下絞って12とする形がぴたっと決まるからである。よって白は1のキリからいかず2図のようにくるに違いないからである。
4図(正解)

こういう場合は、黒1と切り、白2のでのとき、黒3,5と打つのが形とされる。つまりいつでも白を絞れる形にしておいて、2図のように左辺に食いついてくる手を防ぎ、かつ自らの姿勢を安定したものにしようというわけである。1図のぽっきりした形とはだいぶ趣が違うのである。
5図

前図の後白1,3とするのは、黒4,6とアテついで何事も起らない。帰って自らの整形に役立って、黒として歓迎すべき打ち方である。少なくとも、この形は白からの切断の味はまったくないのである。
各地に被害もたらし梅雨前線は、ようやくおさまりました。
浦安も晴れです。
囲碁 石をさばく
さばきとは、物事のもつれをただすことをいうが、碁では重い石を軽く、危なそうな石を安全に、そして大きな意味で乱れそうな局面を手際よくまとめる行為をいう。
黒先 (工夫)

二段バネした後を、白1に切り、3と抱えてきた。黒はここの口を封じてしまいたいが、それを打つにも上手な人とそうでない人の間に、テクニックの上で相当な違いがあるものなのである。
1図

普通に考えて、こういうところは黒1,3と封じてもよさそうなものに思えるのだが、これはいささか工夫が足りないのではないか。この姿ではのちのち黒は荒らされてしまう。
2図

というのは、その後白1のノゾキが絶好となり3,5と左辺を構える余地を残すからである。これでは折角の厚みが働いてこない。つまりこの余地を残さない打ち方がないものかと考えてみる。
3図 白11はツギ

2図の戻って考えてみよう。白1と切る手はこわくない。黒2,4以下絞って12とする形がぴたっと決まるからである。よって白は1のキリからいかず2図のようにくるに違いないからである。
4図(正解)

こういう場合は、黒1と切り、白2のでのとき、黒3,5と打つのが形とされる。つまりいつでも白を絞れる形にしておいて、2図のように左辺に食いついてくる手を防ぎ、かつ自らの姿勢を安定したものにしようというわけである。1図のぽっきりした形とはだいぶ趣が違うのである。
5図

前図の後白1,3とするのは、黒4,6とアテついで何事も起らない。帰って自らの整形に役立って、黒として歓迎すべき打ち方である。少なくとも、この形は白からの切断の味はまったくないのである。