★弁天喜楽会囲碁★

     

キリの研究

2006-07-05 09:04:36 | 切断
2006/7/5(水) 東京 曇りのち雨

切断 第4題 白先

上方の白4子を助けたい。
俗に、“タケフがきれる”ということがあるが、それはうっかり手抜きして、というケース手抜きによらず全うな手段で切断することも出来るのである。

1図

拙いのが白1とこちらをで、黒2の時白3の打ち込みを狙う手段。黒4の取りのあと次図

2図

白5と当てて見たって黒6と継がれて何事も起らない。こういう手を狙っているようでは、永久にこの問題は解決できませんである。

3図

白1、黒2から、白3とここを出てみた。惜しいかな準備工作が足りなさ過ぎる。黒4ともとを継がれて、この形ではタケフは切れない。


(キリから)まともに考えてはタケフは切れない。これが成功するのはダメズマリの筋に頼る以外にないのである。まず白1,3と出切って様子をきく。

5図 (正解)

ついで黒4と切るよりなく、ここで白5,7とタケフを攻める。
切れるはずのないタケフが見事に切れているではないか。これを大ダケフキリの術という。