キリの研究

200/7/10/（月）　浦安　曇り

切断　第８第　（成否は？）
白先

黒１と切った。
この手が成立するか、否かを考えていただきたい。条件として黒にシチョウ関係が悪いという設定をしておこう。果たして白、い、とカカエて、あとがどうなるか？

１図

黒として最もこわいのは、白１．３と取りにくる手である。それへの対抗策無しには、このキリは打てないわけである。

２図

ついで黒１と曲がるのは、白２にとばれてよろしくない。黒３以下１１とする手段は、白１２のあと黒、い、のシチョウがよくない限り成立しないのである。失敗。

３図

（コスミ）黒１のコスミが、この際の手筋である。これあればこそ、第８題のキリは成立する。

４図

（正解）黒１にコスミ、白２の受けを強要する。そして黒３にハネれば、白は受けように窮する。４のとびなら黒５．７とキリノビ、い、の取りと、ろ、によるゲタ取りを見合いにして白つぶれである。。白４は５に継ぐぐらいのものだが、それなら黒４と進出してここの切断に成功した形である。なお白２で３に下がるやつは、黒、は、と切られて白４子が落ちる。１はこの、は、と3を見合いにした好手筋である。

５図

前図に続き、白１とするのは中央のゲタ取に対処しようという手だが、うまくいかない。黒２のアテから４、そして８のツギまで、い、ろ、の賭けを両にらみにして同じく白壊滅である。

６図

黒１に対して白２，４と打って黒をとろうとしても無理。黒５以下１３までの好手順で、白つぶれである。

７図

白１と横に伸び、黒２の下がりのとき白３と封じていくては、黒４以下８でいけない。

８図


結論は黒１のキリは成立するということである。以下６ぐらいのところが相場です。