2006/7/11/(火) 浦安 曇り
切断 第9題 (キリの良し悪し)
黒先

外の白は黒を取り込んだとは言うものの、ギクシャクした形であちこちに傷を持っている。くろは三つの断点のうち、どれを切ったらよいか。そしてその後の進行も何手か示していただきたい。
1図

黒1と下を切るのはずいぶん遠慮した手。しかし白2と抱えられ、黒3.5から7と伸びれも白8と応じられてぱっとしない。もうひとつ白に迫るものが少ないようである。
2図

黒1とここを切ると白2とアテから4とツグ調子を与える。
3図

ついで黒1・3と動かざるを得ず、これはかえって白の傷を癒した感がある。中の黒がお荷物になる嫌いもあって、これも失敗である。
4図

(上切り)一番いいキリが黒1である。白に調子を与えず、かつその欠陥を一番よく衝いている。
5図

(正解) 黒1のきりに対して白2とカケツグならば、黒3のノビがよい。白4の時黒5から7と迫る調子がよく、白ちょっと困る。い、のハネなら黒、ろと応じて、ここに逃げ口はない。この形を一見しただけで1のキリがひらめくようなら、あなたの碁は将来性があるといってよかろう。
6図

黒1のノビに白2と並んで形を崩されるのを嫌えば、黒3のカケがきつい手。白、いのツケには黒、ろとオサエて、白苦戦の態である。
7図

黒1のキリに白2と硬くついで見ても、決して面白いことにはならない。黒3白4の打交ののち、黒、い、方面からはさんで攻める調子がいいし、また左方の白には
黒、ろ、白、は、黒、に、白、ほ、黒、へ、と位を低くする手があって、しろ面白くない。
8図

黒1のキリに白2とこちらを打っていると、黒3,5のキリノビがきつい。白6,8だと黒9のツギまで、い、ろ、が見合いになって白つぶれてしまう。
切断 第9題 (キリの良し悪し)
黒先

外の白は黒を取り込んだとは言うものの、ギクシャクした形であちこちに傷を持っている。くろは三つの断点のうち、どれを切ったらよいか。そしてその後の進行も何手か示していただきたい。
1図

黒1と下を切るのはずいぶん遠慮した手。しかし白2と抱えられ、黒3.5から7と伸びれも白8と応じられてぱっとしない。もうひとつ白に迫るものが少ないようである。
2図

黒1とここを切ると白2とアテから4とツグ調子を与える。
3図

ついで黒1・3と動かざるを得ず、これはかえって白の傷を癒した感がある。中の黒がお荷物になる嫌いもあって、これも失敗である。
4図

(上切り)一番いいキリが黒1である。白に調子を与えず、かつその欠陥を一番よく衝いている。
5図

(正解) 黒1のきりに対して白2とカケツグならば、黒3のノビがよい。白4の時黒5から7と迫る調子がよく、白ちょっと困る。い、のハネなら黒、ろと応じて、ここに逃げ口はない。この形を一見しただけで1のキリがひらめくようなら、あなたの碁は将来性があるといってよかろう。
6図

黒1のノビに白2と並んで形を崩されるのを嫌えば、黒3のカケがきつい手。白、いのツケには黒、ろとオサエて、白苦戦の態である。
7図

黒1のキリに白2と硬くついで見ても、決して面白いことにはならない。黒3白4の打交ののち、黒、い、方面からはさんで攻める調子がいいし、また左方の白には
黒、ろ、白、は、黒、に、白、ほ、黒、へ、と位を低くする手があって、しろ面白くない。
8図

黒1のキリに白2とこちらを打っていると、黒3,5のキリノビがきつい。白6,8だと黒9のツギまで、い、ろ、が見合いになって白つぶれてしまう。