★弁天喜楽会囲碁★

     

切りとしのぎ

2006-07-18 10:19:58 | 切断
2006/7/18/(火) 浦安 雨

活き筋
白1のカケとはずいぶん思い切った手。

黒2,4に対して白5と切って、逃がしはせんぞ、という態度。本当に黒は取られているのであろうか。シノギの筋を発見していただきたい。


1図

黒1とここを切って上辺の白の未成熟なところをつかねばならないのだが、黒3のノビでは一息足りない。白4と応じられて、シノギの難しそうな姿である。


2図

ついで黒1,3とで切り、5に抱えても、白6のコスミツケまで、これは目あり目無しで黒攻め合いに勝てない形だ。


3図

黒1から3のツケは、なかなか鋭い。しかし鋭いだけでは果たしてしのげるかどうかわからない。白4の後、次図


4図

黒1とわたれはするが、黒3、白4,6まで出残念なことに活きがない。もう少し白の形に食い込む打ち方をする工夫が必要なようだ。


5図

黒1、白2のとき、黒3とハネ込むのが手筋であり、こう打たねば突破口は開けない。白4に黒5と切るのが二の矢で、白6の出を余儀なくさせる。そして黒7と跳ね返して活き形を得る。


6図

ついで白1の抜きには黒2とアテ、4以下8のハネツギまで、これなら活きである。4図との比較で、このように形をびしびし決めぬことには二眼はもてない点にご注目下さい。本題の白の強引な全滅作戦も、上辺にこういう抜け穴があっては失敗に帰する。最も白も実践ではここまで打たず、前図黒7となったアタリでとめておく。こう決めてしまうと、黒、い、の切り味が残って面白くないからである。


7図

黒1のキリがよい手で、これに対して白2と抜くと、黒3と丸めて取られてしまうので要注意である。


8図

なお黒1のアテに白2、黒3と二子を取らせたのでは攻めにならない。白4の後黒、い、白、ろ、黒、は、白、二、そして黒、ほ、のツケで活きており、黒を苦しめるところまではとうていいかない。