2006/7/7/(金) 浦安 曇り
切断 第6題 (大ケイマ)
黒先

白△の大ケイマのスベリがくさいと感じるようなら、あなたも相当なもの。
どこから手をそめるかだが、損のないようにことを運んでいただきたい。
1図

黒1とブツカリ、白2.黒3とおさまる。無事なうち方だが、平凡、凡庸に過ぎてちっとも面白みがないのである。
2図

といって切断の目的で、黒1.3と打つのは乱暴な話。白4にカカエさせ、黒5.7というのが狙いだが、この読みはいささか独善の傾向ありだ。
3図

黒1のキリに白2以下6.8と出られたらどうする。以下12まで隅の石がぼろぼろになって、黒大悪である
4図

といって、黒1にツケ、白2に黒3と切るのでは俗筋もはなはだしい。黒5、白6と先手で隅への侵入は防げたが、1子をポン浮かせた損がひどく、この形は実践ではとても採用できない。
5図

白1のハネダシのとき、黒2と引けばどうなるかだが、白3に継がれてどうであろう。黒4以下8まで白を分断するには分断したが、白9とケイマされて、この形はいささか問題ありだ。とても隅の石は取りきれず、白を分離したつもでもわが身も二つに切れていることに注意する必要がある。こうぎぐしゃくした形でなく、もっとすっきりした筋はないものか。
6図

(オキ)すっきりしているのが、黒1のオキ。これが白の大ケイマの進み過ぎを咎める急所であり、手筋にもかなっている。
7図

(正解)白2と出てきた時黒3のひきから5のきりがうまい。7まで1子を取り、これで白の欠陥を咎めることができる。実践にもしばしば用いることのある手筋なので、ぜひとも記憶せられたい。
8図

黒1のキリの時、白2と隅に伸びても黒3とわたられて白いけない。黒三角の存在をいっぱいに活用した手筋だが、しかしその1子がないと成立しないのでこれは要注意だ。
切断 第6題 (大ケイマ)
黒先

白△の大ケイマのスベリがくさいと感じるようなら、あなたも相当なもの。
どこから手をそめるかだが、損のないようにことを運んでいただきたい。
1図

黒1とブツカリ、白2.黒3とおさまる。無事なうち方だが、平凡、凡庸に過ぎてちっとも面白みがないのである。
2図

といって切断の目的で、黒1.3と打つのは乱暴な話。白4にカカエさせ、黒5.7というのが狙いだが、この読みはいささか独善の傾向ありだ。
3図

黒1のキリに白2以下6.8と出られたらどうする。以下12まで隅の石がぼろぼろになって、黒大悪である
4図

といって、黒1にツケ、白2に黒3と切るのでは俗筋もはなはだしい。黒5、白6と先手で隅への侵入は防げたが、1子をポン浮かせた損がひどく、この形は実践ではとても採用できない。
5図

白1のハネダシのとき、黒2と引けばどうなるかだが、白3に継がれてどうであろう。黒4以下8まで白を分断するには分断したが、白9とケイマされて、この形はいささか問題ありだ。とても隅の石は取りきれず、白を分離したつもでもわが身も二つに切れていることに注意する必要がある。こうぎぐしゃくした形でなく、もっとすっきりした筋はないものか。
6図

(オキ)すっきりしているのが、黒1のオキ。これが白の大ケイマの進み過ぎを咎める急所であり、手筋にもかなっている。
7図

(正解)白2と出てきた時黒3のひきから5のきりがうまい。7まで1子を取り、これで白の欠陥を咎めることができる。実践にもしばしば用いることのある手筋なので、ぜひとも記憶せられたい。
8図

黒1のキリの時、白2と隅に伸びても黒3とわたられて白いけない。黒三角の存在をいっぱいに活用した手筋だが、しかしその1子がないと成立しないのでこれは要注意だ。