2006/7/30/(日) 曇り
囲碁 石をさばく
さばきとは、物事のもつれをただすことをいうが、碁では重い石を軽く、危なそうな石を安全に、そして大きな意味で乱れそうな局面を手際よくまとめる行為をいう。
黒先 (連絡)

ほうって置けば左辺の黒7子は取られてしまう。アイデア豊かにここを巧くつなぐ工夫をしてください。
1図

まずほうっておけば、白1以下5と簡単に切られてしまう。
2図

黒1,3と打つのなら赤ん坊でも出来ること。完全に連絡をしてはいるが、後手であることが気に食わない。
3図

黒1と打ってもつながっているがこれも同じく後手。一手かけて連絡するのでは能がなく、これで面白くないから脳ミソをひねる必要があるのだ。
4図(正解)

(切り込み)普通なら自殺行為なので考えられない手だが、黒1と切り込むのがこの場合面白い打ち方である。
5図

黒1のキリが先手である。白2と応じるよりなくこれで万事解決。このままほうっておいても白から切断する手がなく、一手をかけて連絡する必要がなくなる。
6図

例えば白1と打ってくれば、黒2があたりとなり、4とつなぐことが出来る。切り込んだ一子の働きであり、前図の打交がいかに巧い手であるかがわかる。
一般的にいって、この打交は損な手である。白の地を増やすからであるが、そのために打ちにくく、それが盲点になりやすい。損ではあっても現実の先手後手には変えられない。犠牲を放って一手の得をしようというのが本題の課題である。
なお5図黒1、白2の後、すぐ黒、い、とアテ、白、ろ、と代わるか、あるいは黒、は、白、ろ、と打ってしまったとしよう。すると不思議や、黒は再び切断を生じて手入れが必要となってくる。ここが碁の面白いところで、なんでも先手だからといってアテを決めてしまうと弊害の生じるいい例である。
7図

5図の後白1,3と打っても黒4までで切断できない。キリの働きである。
8図

白1,3も、黒4までで安泰である。
囲碁 石をさばく
さばきとは、物事のもつれをただすことをいうが、碁では重い石を軽く、危なそうな石を安全に、そして大きな意味で乱れそうな局面を手際よくまとめる行為をいう。
黒先 (連絡)

ほうって置けば左辺の黒7子は取られてしまう。アイデア豊かにここを巧くつなぐ工夫をしてください。
1図

まずほうっておけば、白1以下5と簡単に切られてしまう。
2図

黒1,3と打つのなら赤ん坊でも出来ること。完全に連絡をしてはいるが、後手であることが気に食わない。
3図

黒1と打ってもつながっているがこれも同じく後手。一手かけて連絡するのでは能がなく、これで面白くないから脳ミソをひねる必要があるのだ。
4図(正解)

(切り込み)普通なら自殺行為なので考えられない手だが、黒1と切り込むのがこの場合面白い打ち方である。
5図

黒1のキリが先手である。白2と応じるよりなくこれで万事解決。このままほうっておいても白から切断する手がなく、一手をかけて連絡する必要がなくなる。
6図

例えば白1と打ってくれば、黒2があたりとなり、4とつなぐことが出来る。切り込んだ一子の働きであり、前図の打交がいかに巧い手であるかがわかる。
一般的にいって、この打交は損な手である。白の地を増やすからであるが、そのために打ちにくく、それが盲点になりやすい。損ではあっても現実の先手後手には変えられない。犠牲を放って一手の得をしようというのが本題の課題である。
なお5図黒1、白2の後、すぐ黒、い、とアテ、白、ろ、と代わるか、あるいは黒、は、白、ろ、と打ってしまったとしよう。すると不思議や、黒は再び切断を生じて手入れが必要となってくる。ここが碁の面白いところで、なんでも先手だからといってアテを決めてしまうと弊害の生じるいい例である。
7図

5図の後白1,3と打っても黒4までで切断できない。キリの働きである。
8図

白1,3も、黒4までで安泰である。