★弁天喜楽会囲碁★

     

石をさばく

2006-07-25 07:29:22 | さばき
2006/7/25/(火)浦安 曇りのち雨

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8月15日靖国参拝「世論に影響されない」…首相
2006年 7月25日 (火) 00:46

 小泉首相は24日、自らの8月15日の靖国神社参拝をめぐり、世論の賛否が分かれていることについて、「(参拝に)影響しない。靖国参拝を世論調査の支持率で決める必要はない」と述べ、参拝は、世論に左右されず自ら判断するとの考えを示した。
 9月の自民党総裁選で、首相の靖国参拝が争点になるかどうかは、「争点になるとは思わない。個人の問題だ」と指摘した。

囲碁 石をさばく
さばきとは、物事のもつれをただすことをいうが、碁では重い石を軽く、危なそうな石を安全に、そして大きな意味で乱れそうな局面を手際よくまとめる行為をいう。
白先 力の利用

白はあまり大きなことをいえぬ局面である。ある程度の犠牲は覚悟するとして、ここをどうさばいたらよいのか?重い石を引きずり出すことだけは避けねばならない。


1図

白1とこの方の二個を動くのは疑問。黒2,4と上辺を制せられて実利を損するばかりでなく、動いた石も浮き草で黒からどんな攻めを食うかわからない。失格である。


2図

白3とハネダしても黒4と受けられて大事無い。1と動く着想が根本的に悪いのだ。


3図

白1とアテ、3に押す。どうももうひとつぴんとくるものがない。まだ白石は攻められる姿で、これも失敗だ。


4図

(切り) 白1のキリからいくのがよく、ここに着目しなければうまいさばきは得られない。


5図

(正解)黒2と逃げた時、白3,5と追う。7とハネて一段落。これをもってさばき形とする。三子を犠牲にしはしたが、しかし辺の黒と一子をほとんどは廃石にしてここに根拠をおろし、この別れなら白腹は立たない。アタリアタリで敵の逃げる石の力を利用し、外の一子にさわるような打ち方をしたのがうまい。さばきに特有の技法と心得られたい。アタリアタリが俗手とならない例である。


6図

前図の後、黒がここを何も打たなければ、形勢しだいで白1と動く狙いを残す。こういうところは、死んだふりをして、気を見て動き出すのがうまい作戦である。


7図

白1とコスミツケるのも考えられる手法。黒2と継がせ、白3とはハネてさばくが、5図ほどぴったりした姿でないから事前の策といえよう。この形では中の白2子が動けない姿となり、それが6図との差である。


8図

白1とケイマすのは、黒2と継がれ、次に白3と戻る姿が面白くない。黒、い、とサガって、根こそぎ白4子の攻めを狙われるからである。黒、い、は今すぐにでもやってくるであろう。