2006/8/5/(土) 晴れ
囲碁 石をさばく
さばきとは、物事のもつれをただすことをいうが、碁では重い石を軽く、危なそうな石を安全に、そして大きな意味で乱れそうな局面を手際よくまとめる行為をいう。
黒先 急所はどこ

実践によく生じそうな形である。
白の急所をついていじめていただきたい。その未成熟な姿を看過してはいけない。
1図

黒1のコスミは、白2と押さえられて痒いところに手の届かない感じである。次に黒、い、の下がりはきかないし、これでは白をいじめたことにはならない。
2図

黒1,3も、白4と応じられて、まだまだである。痒いところの周りを掻いているだけで、急所に石のいっていない失敗である。
3図

(ハネ)黒1のハネ、これが白の形を崩す唯一の急所
4図(正解)

黒1に対して白2とハネダすならば、黒3と切り、5に下がるのがうまい。白6にコスんだ時次図
5図

そつなく黒7のアテをきかし、それから9にツケる。白10の時、黒11のはねと白12とかわり、これで一段落。黒は周りがすっかり厚くなり、白を完全に閉じ込めて成功である。なかんずく黒、い、のアテを保留して黒11、白12としたままにしている点に注目していただきたい。これは自らのダメズマリを避け、かつ黒、ろ、の引きから、は、のツギをきかすことにも通じ、含みを残したもの。
4図黒5で、い、とアテ、白5と抜かしてしまうのは落第である。これでは5図の絞り形は得られない。
6図

4図白6をこう早取りするのはよくない。4,6と板にシボられ、黒を完全な形にさせて面白くないのである。せめて4図のようにコスんで、黒にわずかなりとも傷を残すべきである。
例題をひとつ取り上げる。

本題の筋はこういう形でも成立する。黒からこの白の不備をつこうというのである
1図

白△の石に惑わされることなく、黒1のアテコミが急所である。白2に黒3と下がり、7と一子を抜く。白10の活きまでで、黒は白を窮々にいじめて成功である。
囲碁 石をさばく
さばきとは、物事のもつれをただすことをいうが、碁では重い石を軽く、危なそうな石を安全に、そして大きな意味で乱れそうな局面を手際よくまとめる行為をいう。
黒先 急所はどこ

実践によく生じそうな形である。
白の急所をついていじめていただきたい。その未成熟な姿を看過してはいけない。
1図

黒1のコスミは、白2と押さえられて痒いところに手の届かない感じである。次に黒、い、の下がりはきかないし、これでは白をいじめたことにはならない。
2図

黒1,3も、白4と応じられて、まだまだである。痒いところの周りを掻いているだけで、急所に石のいっていない失敗である。
3図

(ハネ)黒1のハネ、これが白の形を崩す唯一の急所
4図(正解)

黒1に対して白2とハネダすならば、黒3と切り、5に下がるのがうまい。白6にコスんだ時次図
5図

そつなく黒7のアテをきかし、それから9にツケる。白10の時、黒11のはねと白12とかわり、これで一段落。黒は周りがすっかり厚くなり、白を完全に閉じ込めて成功である。なかんずく黒、い、のアテを保留して黒11、白12としたままにしている点に注目していただきたい。これは自らのダメズマリを避け、かつ黒、ろ、の引きから、は、のツギをきかすことにも通じ、含みを残したもの。
4図黒5で、い、とアテ、白5と抜かしてしまうのは落第である。これでは5図の絞り形は得られない。
6図

4図白6をこう早取りするのはよくない。4,6と板にシボられ、黒を完全な形にさせて面白くないのである。せめて4図のようにコスんで、黒にわずかなりとも傷を残すべきである。
例題をひとつ取り上げる。

本題の筋はこういう形でも成立する。黒からこの白の不備をつこうというのである
1図

白△の石に惑わされることなく、黒1のアテコミが急所である。白2に黒3と下がり、7と一子を抜く。白10の活きまでで、黒は白を窮々にいじめて成功である。