★弁天喜楽会囲碁★

     

はめ手

2006-08-21 07:25:12 | はめ手と切り
2006/8/21 ㈪ 晴れのち曇り

8月20日 弁天喜楽会お誕生会が喜楽会館にて盛大に行われました。
     今回お祝い対象者は16名でした。

はめ手と切り
はめ手は切りに始まり、切りに終わるという。皆さんも下手いじめの意地悪い切りに悩まされた経験がおありと思うが。キリに対する応策のほとんどは、その切った石を直接どうこうするよりもその周辺でさばくということにあるようだ。あるいは石を捨て、あるいは意表の手段に出て切った手の意図をくじくのである。ここでははめ手あるいははめ手まがいの切りへの応法をテーマに、実戦に生じそうな手筋を解いてみた。



黒先 つめが肝要

切れるところは何でも切ってやろうというのが、白1の精神。
しかしよく考えてみれば、これがまやかし手である事はすぐわかる。最後の詰めを怠らない様に打っていただきたい。


1図

黒1とこちらからアテてしまうのは、あまりに勿体無い。白2,4とここを捨てていいというのなら、これははじめから考える必要はない。


2図

黒1,3のアテツギも筋違いである。これで逃げるには逃げたが、白イのトビぐらいで黒まだ上辺の重荷を背負って歩かねばならない。白の切りの顔を立てた結果である。


3図

(コスミ)うまいのが黒1のコスミである。


4図(正解)

黒1をアゴの紐という。ともあれこれで白一子が取れるのだから、手筋とは面白いもの。続いて次図


5図

白6,8と宛てて出たとき、黒9,11と打って補足する。ここまでの見通しを持って、前図1のコスミを指摘していただかねばならないのである。


6図

黒1,3、白4まではいいが、ここで黒5と打つようでは詰めが甘いというお叱りを蒙る。白6、黒7でつかまっているようであるがさにあらず。次図


7図

白1と切られ、あわてて黒2,4と絞るようなことになろう。黒6とついで何とか逃げるには逃げたが白7,9でやはり黒はお荷物を背負うことになる。


8図

白1の切りに正直黒2とツぐと、白3,5でつながってしまう。まさしくズッコケであり、黒最悪の事態である