2006/8/14/(月) 晴れ時々曇り
(2006/8/11)浦安鉄鋼団地(鉄鋼会館)にて関根床用鋼板株式会社 (会長 関根宏一)
主催で、小錦バンドを迎えての関根床用鋼板サマーパーティーが
もようされました。
喜楽会弁天囲碁クラブからも何人か参加させてもらいました。
本当に飲み放題食べ放題の楽しいパーティーでした。有難うございました。
はめ手と切り
はめ手は切りに始まり、切りに終わるという。皆さんも下手いじめの意地悪い切りに悩まされた経験がおありと思うが。キリに対する応策のほとんどは、その切った石を直接どうこうするよりもその周辺でさばくということにあるようだ。あるいは石を捨て、あるいは意表の手段に出て切った手の意図をくじくのである。ここでははめ手あるいははめ手まがいの切りへの応法をテーマに、実戦に生じそうな手筋を解いてまた。
白先 存外
はめ手は大体上手が打つものと相場が決まっている。

置碁で黒1、3とツケ切るような生意気なことをする奴がいる。そして結構こんな手が存外なのである。白たるもの、その対策だけは心得ておかねばならない。
1図

何を、と喧嘩早いおとだと、白1から5,7と出て行きそうだが、これが黒の思うツボ。8と切られて苦しいのは白のほうである。おとをとっくり研究されたい。
2図

(アテツギ)おとなしく、白1のアテから3とついで打たねばならない。
3図(正解)

ついで白1,3と二子を抱えれば、黒10までとなる。黒十分であり白も二子を抜いて厚いのでまあまあであるか。
4図(正解)

もうひとつの正解は、白1とアテ、3に這う打ち方である。黒4の二段バネがよく、白5のとき黒6とツぐ。白7には黒8から10とヒラいて一段落。これは前図よりも白やや勝る結果かと思われる。
黒イ、白ロの打交をきめないのは、白イと押されても黒ハとハネていく調子がいいのでその含みを残したもの。黒イはいつでも打てるし、場合によっては黒ロのほうから切り、白イ、黒ハとアテていくこともできる。イとアテてしまわぬ奥床しさに留意されたい。
5図

白1とコスむのも正解のひとつである。黒2のノビなら白3,5と二子を取り黒6以下10となって、白先手。ほぼ正常のワカレと見られるが、白は二子をいただいて辺が厚いので、それほど不満はないであろう。
6図

黒1のノビの時、白2と隅に転ずるのも一法であろう。黒3,5と一子を抜き、白6と打って、実利と厚みのワカレ、これも互角といっていいだろう。
7図

白1のコスミに、黒2,4と打つのは、白5,7をきかされるのが不満。14まで、白の勢いもなかなかのもであり、黒やや劣るといえよう。イの押しはともに好所。
8図

白1のサガリもあって、これも正解のひとつ、以下黒8まででまずまずだが、白は5図に比較してやや劣る。
(2006/8/11)浦安鉄鋼団地(鉄鋼会館)にて関根床用鋼板株式会社 (会長 関根宏一)
主催で、小錦バンドを迎えての関根床用鋼板サマーパーティーが
もようされました。
喜楽会弁天囲碁クラブからも何人か参加させてもらいました。
本当に飲み放題食べ放題の楽しいパーティーでした。有難うございました。
はめ手と切り
はめ手は切りに始まり、切りに終わるという。皆さんも下手いじめの意地悪い切りに悩まされた経験がおありと思うが。キリに対する応策のほとんどは、その切った石を直接どうこうするよりもその周辺でさばくということにあるようだ。あるいは石を捨て、あるいは意表の手段に出て切った手の意図をくじくのである。ここでははめ手あるいははめ手まがいの切りへの応法をテーマに、実戦に生じそうな手筋を解いてまた。
白先 存外
はめ手は大体上手が打つものと相場が決まっている。

置碁で黒1、3とツケ切るような生意気なことをする奴がいる。そして結構こんな手が存外なのである。白たるもの、その対策だけは心得ておかねばならない。
1図


何を、と喧嘩早いおとだと、白1から5,7と出て行きそうだが、これが黒の思うツボ。8と切られて苦しいのは白のほうである。おとをとっくり研究されたい。
2図

(アテツギ)おとなしく、白1のアテから3とついで打たねばならない。
3図(正解)


ついで白1,3と二子を抱えれば、黒10までとなる。黒十分であり白も二子を抜いて厚いのでまあまあであるか。
4図(正解)


もうひとつの正解は、白1とアテ、3に這う打ち方である。黒4の二段バネがよく、白5のとき黒6とツぐ。白7には黒8から10とヒラいて一段落。これは前図よりも白やや勝る結果かと思われる。
黒イ、白ロの打交をきめないのは、白イと押されても黒ハとハネていく調子がいいのでその含みを残したもの。黒イはいつでも打てるし、場合によっては黒ロのほうから切り、白イ、黒ハとアテていくこともできる。イとアテてしまわぬ奥床しさに留意されたい。
5図

白1とコスむのも正解のひとつである。黒2のノビなら白3,5と二子を取り黒6以下10となって、白先手。ほぼ正常のワカレと見られるが、白は二子をいただいて辺が厚いので、それほど不満はないであろう。
6図

黒1のノビの時、白2と隅に転ずるのも一法であろう。黒3,5と一子を抜き、白6と打って、実利と厚みのワカレ、これも互角といっていいだろう。
7図

白1のコスミに、黒2,4と打つのは、白5,7をきかされるのが不満。14まで、白の勢いもなかなかのもであり、黒やや劣るといえよう。イの押しはともに好所。
8図

白1のサガリもあって、これも正解のひとつ、以下黒8まででまずまずだが、白は5図に比較してやや劣る。