★弁天喜楽会囲碁★

     

はめ手

2006-08-17 08:01:21 | はめ手と切り
2006/8/17/(木)曇り

(2006/8/11)浦安鉄鋼団地(鉄鋼会館)にて関根床用鋼板株式会社 (会長 関根宏一)
主催で、小錦バンドを迎えての関根床用鋼板サマーパーティーが
もようされました。
喜楽会弁天囲碁クラブからも何人か参加させてもらいました。
本当に飲み放題食べ放題の楽しいパーティーでした。有難うございました。


はめ手と切り
はめ手は切りに始まり、切りに終わるという。皆さんも下手いじめの意地悪い切りに悩まされた経験がおありと思うが。キリに対する応策のほとんどは、その切った石を直接どうこうするよりもその周辺でさばくということにあるようだ。あるいは石を捨て、あるいは意表の手段に出て切った手の意図をくじくのである。ここでははめ手あるいははめ手まがいの切りへの応法をテーマに、実戦に生じそうな手筋を解いてみた。

黒先 疑問

黒1と高くケイマにカカリ、白2のハサミの時黒3とケイマした。ここで白4,6と切って来て、この後どうなるのだろう。またここまでにいたる手順に疑問はなかったであろうか?


1図

黒1と上を伸びる一手であろう。白2に下がってこの後黒どう打つべきかを考えねばならない。なお1で2と下を当て、白イとつがせるのは論外だ。


2図(正解)

黒1のツケから3の切がよい手。しかし7までなってどうであろう。ポン抜きを与えたのが痛く、黒やや不利とみられる。


3図

白1と下からアテ3,5と打つ筋もあろう。黒眼が泣く、どことなく腰がすわらず、やはりやや不利であろう。


4図

黒1,3のツケ引きはよくない。5の活きを必要とし、白6と打たれて中の二子が浮いてしまった。黒イには白ロとあおられ、概してこういう戦いは黒逃げ一方で不利であると知られたい。


5図

黒1,3のツケノビはいささか鷹揚な打ち方だ。墨を捨ててもいいという考え方だが、白4,6と二子をすっぽり取られてはさすがにでかい。部分的に見え、黒損であろう。


6図

白1のグズミに対して黒2のサガリは、白3以下多く這わせようという作戦。白5、黒6まで打って白7と取れば、黒イの押さえは利かない。前図よりは中辺が厚くはなったが、やはり損 黒やや不利と見られる。



7図

黒1のアテは俗筋であり、夢夢こういう手は打ってはならない。3とハネでも白4で隅の二個はすっぽり取られる形であり、黒5のサガリしか利かないのが痛い。白6までこういう好形で実利を与えては、石を捨てたとはいえないのである。外の姿も不完全であり、黒大悪といえよう。


8図

本題は黒が三々にケイマした手がよくなかったのである。白2には黒3のコスミが正形であり、次いで白イ、黒ロ、白ハ、黒ニとなれば一丁前の姿である。