★弁天喜楽会囲碁★

     

手どころ

2006-08-22 15:30:11 | 手どころ
2006/8/23 水 曇り


切りによって手が生じ、また切りによって妙機が生まれる。
本日より切りにまつわる手どころの問題である。まずは例題から。
 
例題
黒は囲いの中を確定地であると思い込んでいる。妙手を連発して、白からその一面を破っていただこうというものである。


1図

こういう場合の考え方の基本は、相手の弱点を正確につかむことにある。そして手筋をどういう風に組み立てれば成功するか、そこに焦点を合わせて研究することが大切である。それが白1のワリコミから3の切り。これで手を生じる。


2図

黒の抜いた後を白5にアテ、7、9と追う。これでシチョウが成立する。したがって白1には黒も3と引いて、二子を抜かせるよりない。それが実践である。



顔が良くなる顔訓13箇条を紹介します。
日々の実践により環境と気持ちを変えていい顔になりましょう!!

日本顔学会会長の原島先生がまとめた顔訓13箇条

顔訓13箇条
自分の顔を好きになろう。
顔は見られることによって美しくなる。
顔はほめられることによって美しくなる。
人と違う顔の特徴は、自分の個性(チャームポイント)と思おう。
コンプレックスは自分が気にしなければ、他人も気づかない。
眉間にシワを寄せると、胃に同じシワができる。
目と目の間を離そう。そうすれば人生の視界も拡がる。
口と歯をきれいにして、心おきなく笑おう。
左右対称の表情づくりを心掛けよう。
美しいシワと美しいハゲを人生の誇りとしよう。
人生の3分の1は眠り。寝る前にいい顔をしよう。
楽しい顔をしていると、心も楽しくなる。人生も楽しくなる。
いい顔、悪い顔は人から人へ伝わっていく。
東京大学工学系研究科・教授 工学博士 原島 博






はめ手

2006-08-22 07:33:36 | はめ手と切り
2006/8/22 火 晴れのち曇り

8月20日 弁天喜楽会お誕生会が喜楽会館にて盛大に行われました。
     今回お祝い対象者は16名でした。

はめ手と切り
はめ手は切りに始まり、切りに終わるという。皆さんも下手いじめの意地悪い切りに悩まされた経験がおありと思うが。キリに対する応策のほとんどは、その切った石を直接どうこうするよりもその周辺でさばくということにあるようだ。あるいは石を捨て、あるいは意表の手段に出て切った手の意図をくじくのである。ここでははめ手あるいははめ手まがいの切りへの応法をテーマに、実戦に生じそうな手筋を解いてみた。


黒先 鬼殺し
ツケノビ定石の変形。

白1と一本はね、3,5と出切ってきた。この1のハネが曲者で、その昔下手殺しで鳴らした鬼池田の常套手段である。黒の応手如何?


1図

ハネた一子を黒1,3と取る。次にイの切りとロのカカエを見合いにして、これが正解かと思われる。ところがどっこい、そうは問屋が下ろさない。 


2図

黒1のカカエのとき白は前図のようにアテたりしない。2とここをツギ、ハネた一子に余韻を残すような打ち方をしてくる。


3図

次いで黒1,3としたからアテるのでは、白4と伸びられて中の三子が浮いてしまう。これでは黒失敗である。


4図

それではと、黒1と外からカカエる。白2、黒3となった時、白は待ってましたと4,6に絞る。これがハネた石の余韻というやつだ。次図


5図

黒1の次のとき、白2,4とハネツグ。黒5と隅を守ると、6,8と打ってこれは白成功の形。やはり中の黒石が浮いてきて、白の注文が通った形である。しかもこわい手が隅に残っている。すなわち次図。


6図

前図のまま隅を手抜きしていると、白1のオキが来る。黒2にツがせ、白3に押さえる。黒4,6には白7まで、これは隅の曲がり四目で黒死である。


7図

白1のハネには、黒2とハネ、4,6と活きるのが現実的な打ち方。白7,9と位をとり直し、これのほうが5図よりも黒は打ちよかろう、しかしダメズマリを招いているので後の運びには十分留意しなければならない。いずれにしても鬼池田先生の手段、成功の形である。


8図

(切り)さて鬼殺しの妙案は、ほかでもない黒1の切りである。あけてびっくり玉手箱で、案外な手におどかれた人もおられよう。


9図

黒1の切りに白2,4と下をアテて這えばそれから黒5,7と一子を取ってしまうのが手っ取り早い解決法。白8とハネられても、黒9とこの切った石を抱えれば隅が大きく黒よしである。


10図

前図白8をこう伸びれば、黒2から6とどんどん伸びていってよろしい。いくら下手いじめの天才といってもこう敗戦を這わされては勝ち目はないはずである。


11図

白1のハイの時、黒2と伸びていたいが、白3と継がれてどうであろう。黒4,6から8、そして白9、黒10と活きねばならず、一応これは白も切りの目的をたっした形である。


12図

前図1のハイを打たずに、単に白1と継ぐ手はない。黒2のアテから4と押さえられ、これは攻め合いが悪く白ツブレである。


13図(正解)

なお黒1の切りにすぐ白2とツゲば黒3とアテてよく、白4、黒5と抜くワカレとなる。黒のわかりやすいことこの上なく、これも正解である。