★弁天喜楽会囲碁★

     

はめ手

2006-08-18 07:20:52 | はめ手と切り
2006/8/18(㈮) 曇りのち晴れ

(2006/8/11)浦安鉄鋼団地(鉄鋼会館)にて関根床用鋼板株式会社 (会長 関根宏一)
主催で、小錦バンドを迎えての関根床用鋼板サマーパーティーが
もようされました。
喜楽会弁天囲碁クラブからも何人か参加させてもらいました。
本当に飲み放題食べ放題の楽しいパーティーでした。有難うございました。


はめ手と切り
はめ手は切りに始まり、切りに終わるという。皆さんも下手いじめの意地悪い切りに悩まされた経験がおありと思うが。キリに対する応策のほとんどは、その切った石を直接どうこうするよりもその周辺でさばくということにあるようだ。あるいは石を捨て、あるいは意表の手段に出て切った手の意図をくじくのである。ここでははめ手あるいははめ手まがいの切りへの応法をテーマに、実戦に生じそうな手筋を解いてみた。

白先 ごつい手
高かガカリに黒1とハサンで、白2とツケタた。ここで黒3とブツカって5に切るのも、無作法といえば無作法だ。しかしこれはない手ではなく、シチョウしだいでは時に有力である。白の応法を問う。



1図

ブツかって切るのはごつい手である。これに対して白から5と活きるようでは黒の思う壺だ。こんな消極的な態度では碁は打てない。


2図(正解)

白1のハネがよい。黒2,4の時白5と伸びれば、黒6とシチョウに抱え、この二子が取れる条件なら黒よい。


3図

早晩黒△の抜きに一手かかるが、この厚みは四囲を圧して悪からずである。


4図これも(正解)

黒1のツギの時、白2と動けば、黒3,5である。白6に一本ハネ、黒7と受けさせてから白8,10と活きて、黒11まで、これは互角の折衝と見られる。2図のように打ってシチョウにとられて面白くないという場合の、白の打ち方である。


5図

白1のハネに黒2,4と打てば、隅は取ることができる。しかしこれは白5のケイマを与え、黒6,8の手順を経て12と打たねばならないので白13の抜きを与えて拙い。ごてながら白はまだ外からシメツケがきって極度に厚く,大いに威勢の上がる姿である。黒の実利十数目というのでは白の厚みには及ばない。


6図

白1のハネに黒2と押さえると、ハマってしまう。白3、黒5と抱え込んでいく手がよく、黒6,8と二子を取れば、白9とこの方の二子を取られてします。手わり上黒損といわれるワカレである。


7図

白1と単に上に伸びる手も考えられるが、黒2とはハネられてどうだろう。白3から7とハネた姿はいいが、黒8と飛ばれて墨の実利が大きいであろう。白やや不利と見られる。


8図

白1のノビに黒2と下がるなら、白3,5から7の活きとなる。黒8にコスんでこれなら互角であるが、黒は前図のように打つ公算が大だ。