2006/8/9(水) 雨のち曇り
囲碁 石をさばく
さばきとは、物事のもつれをただすことをいうが、碁では重い石を軽く、危なそうな石を安全に、そして大きな意味で乱れそうな局面を手際よくまとめる行為をいう。
黒先 うすい白
黒のトビが来て、白はどことなくうすい格好である。

こんな形は、一目見てピーンと来るようでなければ一人前とはいえない。
1図

白地の中で生きようとすると、大変である。黒1の打ち込みから3と打つのは白4と押さえられて跡が続かない息切れ図である。
2図

黒1はひとつの手筋で3,5以下13まで活きるには活きるが、8のツギがきて自分の陣営がうすくなり白14に打ちこまれておあいこになる。
3図

黒1とツケるのはいいが、黒3とするのは下手の両何とかというやつで、感心しない。黒5、白6となって、かえって白の安定をお手伝いした結果である。こう上辺をなでるような打ち方では虎児を得ずである。
4図

(ツケ切り) 黒1にツケ3と切るのが正しい。これが手筋であり、虎児らしきものがやっと見えてくる。
5図(正解)

白1とこの方の一子を抱えるなら黒2,4とアテついで、白の一角を食い破ることに成功する。ツケキリの筋、ここにきわまったりで、やはり4図よりは一歩突っ込んだ考え方をしなければこの結果は得られない。
6図

切った石のどっちを取るか、その迷いを与えるだけでも十分の効果がある。白1とこの方にアテるなら、黒2,4と運ぶのがよく隅の一子を大きく分断すことが出来る。こんなことになっては大変で、碁はそれまでということになろう。白大損である。
7図

5図、6図ともに白損なので、実際にはツケキリに対して1とヒクくらいのものであろう。遠慮することはない。黒2,4とポン抜いてこの形は外が厚い。4図とは大違いで、これでも黒成功と見られる。へこませて十分ということである。
囲碁 石をさばく
さばきとは、物事のもつれをただすことをいうが、碁では重い石を軽く、危なそうな石を安全に、そして大きな意味で乱れそうな局面を手際よくまとめる行為をいう。
黒先 うすい白
黒のトビが来て、白はどことなくうすい格好である。

こんな形は、一目見てピーンと来るようでなければ一人前とはいえない。
1図

白地の中で生きようとすると、大変である。黒1の打ち込みから3と打つのは白4と押さえられて跡が続かない息切れ図である。
2図

黒1はひとつの手筋で3,5以下13まで活きるには活きるが、8のツギがきて自分の陣営がうすくなり白14に打ちこまれておあいこになる。
3図

黒1とツケるのはいいが、黒3とするのは下手の両何とかというやつで、感心しない。黒5、白6となって、かえって白の安定をお手伝いした結果である。こう上辺をなでるような打ち方では虎児を得ずである。
4図

(ツケ切り) 黒1にツケ3と切るのが正しい。これが手筋であり、虎児らしきものがやっと見えてくる。
5図(正解)

白1とこの方の一子を抱えるなら黒2,4とアテついで、白の一角を食い破ることに成功する。ツケキリの筋、ここにきわまったりで、やはり4図よりは一歩突っ込んだ考え方をしなければこの結果は得られない。
6図

切った石のどっちを取るか、その迷いを与えるだけでも十分の効果がある。白1とこの方にアテるなら、黒2,4と運ぶのがよく隅の一子を大きく分断すことが出来る。こんなことになっては大変で、碁はそれまでということになろう。白大損である。
7図

5図、6図ともに白損なので、実際にはツケキリに対して1とヒクくらいのものであろう。遠慮することはない。黒2,4とポン抜いてこの形は外が厚い。4図とは大違いで、これでも黒成功と見られる。へこませて十分ということである。