四谷のしっぽ お散歩日和

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ミュージカル「ファインディング・ネバーランド」を観てきました!

2023-06-03 14:56:39 | ミュージカル/演劇

仕事帰りに

ミュージカル「ファインディング・ネバーランド」

を観てきました。

劇作家ジェームス・バリがある家族と出会い、その交流の中で

「ピーターパン」のお話を書き、上演するまでを描いた実話。

 

大きな犬も交代で出演します。(この日はセントバーナードでした)

私は濱田めぐみさんの歌が聴きたくてチケットを取ったのですが、

育三郎人気はものすごく、

カーテンコールで投げキッスをすると客席がどっと沸く…

彼の舞台は初めて観ましたが、歌も素晴らしいし、

生の舞台で起こるハプニングにもすぐに対応して笑いに変えるし、

実力と人気の高さは納得しました。

新宿駅のお隣、初台駅直結の新国立劇場 中劇場。

階段や上のバルコニーにオペラの衣装が展示されていて

入口から楽しめます。

今回は1階席の後方でしたが客席が扇形になっていて

とても観やすい劇場でした。

ネバーランドの模型。

フック船長、人魚、インディアン…人形がかわいい。

うまく撮れませんでしたが、フック船長。

眺めていたら…おやっ?と気づく。

「ピーターパン」のお話ってどんなでしたっけ?

ざっくりとしか思い出せないまま 開演 のお時間でございます。 

舞台は1903年 イギリス ロンドン。

スランプに陥っていた劇作家ジェームズ・バリ(山崎育三郎)。

劇場主に新しい作品を書くようせかされるけれど似たような作品しか書けずにいます。

そんな時、妻メアリーと愛犬と訪れたケンジントン公園で未亡人シルヴィア(濱田めぐみ)と

彼女の4人の子どもたち(ジョージ・ジャック・ピーター・マイケル)と出会います。

子どもたちとの遊びを通し、「演劇」も「遊び」も同じ「PLAY」なのだと気づき

イマジネーションでファンタジー作品を執筆することに。

(ピーターパンの登場人物に子どもたちの名前をつけます)

それを上演し病院や施設の子どもたちを招待することを伝えますが劇場主は大反対。

なぜなら当時イギリスの演劇は上流階級の大人のものだったから。

皆の理解を得ながら稽古が進んでいく中、シルヴィアが病に…

楽しいことも、うまくいかないことも、悲しい別れも、

バリ、シルヴィア、子どもたちが互いの思いを打ち明けながら、

共有しながら、人生の中で起こる様々な試練を乗り越えながら

笑いあり、涙あり、お話は進んでいきます。

 

立っているバリとシルヴィアの影が動きだしたり、

天井にたくさんの星が出たり、

照明の演出がとてもよかったです。

ピーターパンにいざなわれシルヴィアが旅立つシーンは

眩しいくらいの照明で舞台とは思えない別世界のよう。

子どもたちを残していく心残りの中に穏やかささえ感じる

不思議な瞬間でした。

大人にならない、年をとらない、不老不死のネバーランドへと

旅立ったのでしょうね。

 

ジェームズ・バリとシルヴィアの人生を知りたくて

買うつもりのなかったプログラムを購入しました。

その後、バリは子どもたちの後見人として愛情を注ぎ、養育し、

慈善活動にも力を注いだのだそう。

彼の生い立ちも含めピーターパンのお話、ネバーランドに

つながっていくことがとても興味深く

プログラムを一気に読んでしまいました。

 

人生には誰にでも光と影があります。

光があるから影ができ、

影があるということはどこかに光がある…

光と影は正反対のものではなく共存しているもの。

その光は他者とのつながりがもたらしてくれ、

その光に気づく自分でいられるかどうか。

それをおしえてくれる作品でした。

 

大切なことを他者の人生を通して再認識させてくれる劇場は

素晴らしい場所です。


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