youyou24's monologue

オリンピック


以前、太●伸氏のダイアリーでも紹介していたように、胸につけた日の丸と五輪マークは、選ばれたものだけが手にすることができる、世界に通用するあこがれのブランドマークだ。
国の名誉のために選ばれ派遣された精鋭たちが、己の鍛え抜いた力と磨き抜いた技を誇示しようと、壮絶な戦いを繰り広げる大舞台がオリンピックだ。精鋭たちは与えられたチャンスを活かし、なんとか自分の存在を世界にアピールしようと、熱く心が燃えたぎるものだ。
戦う以前から「金がいくつで銀がいくつ」と周囲はあおり立てるから、全国民が関心を持ち、熱い視線を送り、固唾をのんで注目する。世界最大のスポーツの祭典だからそれもよい。だからこそ、選手たちはメディアを通じてその勇姿が伝えられ、ヒーローになることができるのだから。

連日熱戦が繰り広げられているトリノオリンピック。「いまだ日本のメダル獲得数ゼロ・・・」が話題の主役だ。メダルを取ればヒーロー!、金メダルを取れば超ヒーロー!!、金メダル獲得は間違いない!!と期待されて、取れなければ悲劇の主役・・・、たいへんな重圧がのしかかるね。これからの種目での、選手たちの活躍を期待したい。

精鋭たちが集結した大舞台で、持てる力と技を最大に発揮するには、それらを自在に操る心が必要だ。メダルを期待され、素晴らしいパフォーマンスを発揮したものの、他国の選手にわずかに及ばなかった選手には、さわやかに心からの拍手を送りたい。対して、気合いが空回りしてしまい失敗に終わったり、悔しいミスをおかしてしてしまった選手には、無念が募る。
最高の自分を見せて周囲を魅了しようと意気込みすぎると、心が乱れ、技が乱れ、動きに狂いが生じる。こうなると「気合いが空回り」状態だ。気持ちを高揚させ大胆にいくのはいいが、冷静さを欠いてはよくない。
オリンピックに限らず、「ここぞ!」という大舞台において重要なことは、「その時」の自分の力を確実に発揮することであり、そのための冷静な心と集中力が必要だということ。それは、急にできることではなく、「その時」に備えて何年もかけて、周到に綿密に準備しておかなければいけない。選ばれた精鋭たちは、力と技に加え、重圧と緊張に耐えられるだけの心を持ち合わせていなければいけない。それを身につけるのが練習というものだ。

オリンピックで、期待どおりに、狙いどおりにメダルを獲得する選手はたいしたものだと思うね。
3大会連続金メダルを獲得した柔道の「野●」選手、「たいしたもの」をはるかにしのいでいるのに、4大会連続金メダルを取ろうと準備しているとか。ぜひやってほしい。次に金を取ったらダイヤモンドメダルをあげたらいい。

競技を終えたあとの上村選手と加藤選手は、「メダルを取るってスゴイことなんだなーって、つくづく思いました」と、悔しさのなかにも何かを覚ったかのような表情でコメントしていた。共感できる印象深い言葉だった。
経験を積めば積むほど心に余裕が生まれ、技にも磨きがかかる。今回失敗に終わった勇姿たちは、他の何ごとにも代え難い貴重な経験ができたのではないか。彼らはすでに、次回のチャンスに向けての準備を始めているだろう。
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