「ズバリ、キックかプルか?」という「スイム」様のご質問に対して、私見を述べたい。
ただし、種目や距離、男性か女性かなどの情報が皆無であるため、ご希望に添える回答ができるかどうかは保証できないということを、ご理解いただいた上での意見とする。
もう一つ付け加えると、「競泳で世界と戦う」という意味は、「世界最速で泳ぐこと」と捉えておく。
ズバリ言うなら、キックもプルも完璧に鍛えられていなければ、世界では闘えないだろう。
種目により、若干の相違があるものの(ここでは平泳ぎは除外)、プルは推進力の大半を担う。対して、キックはボディーポジションを適切に保つ役割が主だろう。もちろん、プルにもポジションを安定させる役割があるし、キックだって大きな推進力を生むことができる。
大きな推進力を生むためには、それに見合った力強い動作が求められる。しかし、腕や脚、手や足は、動かせば動かすほど抵抗が大きくなる。言うまでもなく、競泳での抵抗とは、ブレーキだ。速く泳ぐには、最大の推進力に対して、極小の抵抗であることが理想なのだ。
また、体のどの部分を動かすにしても、エネルギーを消費する。推進力を得ながらエネルギーを消費しているわけだから、レースの距離によっては、エネルギー消費を最小限に抑える技術が、結果を左右することもある。
スイムさんがご指摘されているように、「日本人はキックが強い」というイメージを持つ競技関係者は多いかも知れない。それは、誰もが認める事実として、欧米人と比較して日本人は、やや足が短いという体格的特徴がもたらすのではないだろうか。
脚が長い欧米人が動かす脚に対して、より速く細かく動かすことができる、日本人の脚の方が、抵抗が小さいことは容易に理解できるだろう。このことこそが、日本人はキック!という観点ではないだろうか。
要するに、最速を競う競泳競技において、どちらかが優れていても、反して、どちらかがおろそかになっていても、ある意味で、「死ぬか生きるか」でしのぎあう戦争で、命を奪われる悲惨な局面と似通う結果に陥ると、私は考える。
世界で闘える能力を身につけるということは、肉体だけではなく、技術も精神も、これ以上鍛えるところがない!!というほどに、完璧な準備をするということだと思う。
【備えあれば憂いなし】にたとえられるようにね・・・・・。
今一度、あらためて載せておくが・・・・
【コーチングにおいて「いい」「わるい」はない。あるのは「結果」だけ】
・・何をどう鍛えようが、やり方は自由なのだ。
最後に言いたいが、スイムさんのように、「キックだ!プルだ!」という議論は、どん欲な探求心の表れなのだから、きっと情熱ある指導にも結びつくことだろう。日本人が得意とするそんな真剣な議論の中から、世界に通用する「兵器」が育つのではないか?と思ってやまない。
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youyou24→mario50
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mario50
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ヨシケイ
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