ベストタイムは自己満足？

ここ数日は全国各地区において、インターハイ出場を目指した熱い戦い「地方予選会」が開催されている。私の携帯やPCにも関東高校や近畿高校、もちろん地元の北信越高校に出場の選手やそのコーチから、結果の報告メールが続々と入ってくる。
気のせいかも知れないけど、「標準記録にはまだまだでしたが一応ベストだったんで・・」みたいな報告が多いような気がする。それも、「悔しいー！」とか「残念だったぁ！」という雰囲気が伝わってこない、「他人事」みたいな表現をしている選手がいるから寂しい気がするんだぁー。
みんないつも応援しているチームや選手ばかりだよ。
自分が好きで選んで自分のためにやっている水泳だから「自己ベスト更新」は最優先で最低の目標だと思う。それはそれで何も問題ないしそのことに反対意見があるわけじゃないんだけど、目標として掲げたタイム、本当は出したかった目標タイムを出すために、日々本当に魂を込めて努力できたのかどうなのか怪しい選手が、「自己ベストだったからまあいいや」みたいなとらえ方をしているような気がしてならない。
真の「競技の世界」「勝負の世界」ってとても厳しい世界だ。めまぐるしく進化する競技レベルに目標のボーダーラインを置き、それなりに腹をくくって取り組まなきゃ、満足のいく結果なんてなかなか出るものじゃない。「満足のいく結果＝ベスト更新」が間違っているとか悪いとか言うのではなくて、日々「全国レベルで勝負したい！」と、熱い気持ちを持ってやっている選手・コーチばかりだからこそ、どうせやるなら厳しい世界に身を置いて、ムリかも知れないところに挑戦し、うまくいかなかったら悔しい、悔しいからからこそまた努力して挑戦する、そんな気持ちを置き去りにしてほしくないんだ・・・。