拾う神

2006-09-07 23:28:06 | 日記・エッセイ・コラム

「誰かいい人いないかなあ」
と甘ったれた女の声が聞こえてきた。



みると45歳ぐらいのおばさんではないか。顔は地黒なのか茶色っぽく、さらに茶色のワンピースを着ているが、ウエストが太いので悲しいくらいに似合わない。あえて言うなら、太くなってしまったチワワであろうか。hidoi。



話し相手になっている背の低い男性は私から見ると背を向けているため、顔は見えない。何となく横顔から50歳前ぐらいだろうか??。何か話してるようだが、電車の連結近くだったので音がうるさく、ボソボソとほとんど聞こえない。



酒を飲んだ帰りのようで、おばさんはあきらかに酔っぱらっている。この歳で未婚。近寄ってくる男もいない。酔っぱらった勢いの先は誰もいない真っ暗な家でしかない。いい人とはもちろん男が欲しいというわけだ。tabun



金は有るので昨年開き直って家を買った。ずっと一人でもいいもんって・・・。でも酔って口走るのは



「だれかいい人いないかなあ」。



一人でいるその広い家がただ虚しい。そんな夜は犬か猫を飼おうかといつも思う。今年彼氏ができなければ、40代後半の記念にマルチーズを飼おうかと心半分決めてる。もちろんオスを。なんちゃって(;´_`;) hidosugi



おっと妄想モードに突入していた。



くだらない。





我に返って、
読みかけの小説へと意識をむけた。

駅に降りようとしたとき、
若干二人の距離の縮まったおばちゃんとスーツの男の二人も降りた。まだのっとったんか、こいつら。。。





って、まさか、
このおやじ『お持ち帰り』ちゃうやろな(笑 hidoi
駅から少し歩くとホテルもあるしね。







私は買い物のためスーパーへ。
スーパーで買い物やら本屋やらによっての帰り道。
なんと~。
暗がりの道の前を歩いてるのはあの二人であった。声でわかった。その坂道を降りて、県道を少し行けば、ホテルがある。



これはマジや。



しかし私の予想は有る意味あたり、有る意味外れることとなった。なんとスーツの男は、ためらってみせたおばちゃんを



「いいよ」と



自分の家に招き入れたのだった。行き先はホテルではなく、自分の家だったのだ!まさにその決定的瞬間に私は横を通り過ぎた。



通勤で通る道沿いの家。坂の途中にあるけっこう大きな一軒家で、安物のBMが車庫にあるところだ。20歳ぐらいの娘さんが出てくるところを見たこともあるのだが、なにより朝、そのご主人が出勤するところをたまに見かけもする。



じつは奥さんいなかったんやなぁ。



奥さんがいない理由は・・・
妄想チャンスだがやめた。



以来毎日その家の前を通るたびに、いやでも思い出す「いいよ」と誘い入れる光景。さらには先日。見かけたのだ。昼間に。その家の前で。おばちゃんを。。。。



なんと、一夜どころか、続いてたんや関係が。



それはそれは口紅も真っ赤に、髪も夏っぽくアップにしつつ。太めの腰はそのままだったが・・・。ただ皮膚がなんだか艶やかに見えていたのは、彼氏誕生にホルモンバランスが整った証拠だと一人納得した。



(お前らあれからつきあっとんか!?
     オレは知っている。おまえらを知っているのだ!)



まさか家の前の一通行人が、あの晩のことを知ってるとは思うまい(笑 ちょっと変な優越感をもちつつ蝉のやかましい坂道を上ったのだった。



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焼き肉レポート2

2006-09-02 00:33:25 | 日記・エッセイ・コラム

我が町である横浜市港南区。といっても生活をはじめてからまだ3年足らずである。そのたった3年ほどで持ち上がった一つ大きな問題。それは・・・・



ちょうどいい焼き肉屋がない!!

ちょうどいいってまた抽象的だが、というのもまずまず旨いところはあったけど値段が高いとか。あとは味が・・・。
『関内苑』(2005.10.25記事
『熱烈カルビ』はとにかく塩辛くて塩辛くて。



しかしまだ制覇していない焼肉屋も数軒あるので、港南区のレベルがどうこうとは断定できない。というわけで前から気になっていた『一番カルビ』へ突入。



屋号にカルビが付くところへいくのは3軒目。むかし『元気カルビ』で食べたときは、テーブルにティッシュがなかったので、何度もトイレにかみ切れない肉を出しにいったという苦い思い出があったりする。今回も屋号から若干警戒していた。



で、『一番カルビ』。
店は清潔で分煙もされ、店員の応対も良好。ここまではよかった。肉の値段は高め。肉は塩かタレのどちらかで注文する。とりあえずオーソドックスにロースとカルビを塩で注文した。



一口目はうまかった。



しかし徐々にきた~



また塩辛い塩辛い。なんでこう塩辛くするのだろうか??しかもかみ切れない肉もある。結局3回口から紙に取り出した。なんでこーなんのや!と食べてるうちにむかつく。



当然、塩辛いのであっという間に水を飲み干した。すぐボタンを押して店員を呼んで水を入れるように指示。



ところがなかなか水を入れに来なかった。あやうく激怒的大声で呼びかけるところだった。後でわかったが、モモママも呼び出しをボタン連打する寸前だったらしい(笑



というわけで、
タレを試さず追加注文なしで店を出た。



モモコはお子様セットについていたおもちゃに上機嫌であったが、そのお子様セットについていたプリンを食べてる途中で、何か顔つきがおかしかった。



「おいしくないん?」



「・・・おいしい」



とは言うもののなんか変。そのプリンは水滴が表面張力で盛り上がってるような、締まりのないプリンで安物まるだし。結局二口分ぐらい残したので、それが全てだろう。



タレはうまいのだろうか?何年後かにまだ店があるならタレを試しに再突入したいと思う。
今のところダントツ一位の『高麗』にでも口直しにいこうかなあ。あ、港南区じゃないか・・・。
以上、焼き肉レポートでした。



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