バイトの頃の話 その1

2011-01-28 01:13:00 | 日記・エッセイ・コラム

コワモテなのに、いつもにこやかに話をしてくれる伊藤さんが、その日はえらく不機嫌で、むすっとしている。横に座ってる伊藤さんの同僚の佐野のおじさんは、いつもどおり無精髭をはやして、タバコをのみながら、ちょっとろれつが回らないような、しゃべり方で、こちらはいつも通りでちょっとホットした。





それは西宮のとある酒造でバイトしていたときのこと。工場ではいろんな部署があるものの、毎朝リーダーが割り振るため、出勤してみないと、誰と、どこの部署にあたるかはわからない。





一緒の部署になった伊藤さんが終始無言だったのは、業務時間が終わってからわかった。その日は、工場のなんかの記念日で、バイトに日本酒が配られたのだ。



配られた酒は中途半端なものではなく、金粉入りで、白い布に包まれて箱詰めされたもの。そこの工場で生産している最高の大吟醸だった。



私は初めてだったので、ビックリしつつ、そんな中で、なぜか伊藤さんと佐野さんがもらってないのが気になり



「あれ?伊藤さんらは?」



「わしら、出向やからもらえへんのや」



と言いつつ、更衣室へ。
それで今日は不機嫌やったんか??



出向の人がもらえない理由は不明だけど、現実もらえていない。私は当時からビール派で、日本酒は全く飲まないし、もって帰っても意味がないので、更衣室で先に着替えて帰る伊藤さんとすれ違うとき、



「伊藤さん、これあげますわ。ボク日本酒飲まへんし。佐野さんにも飲ませたってください」



「ほんまか?、ええんか?」



というわけで、きっと軽く10歳以上は年上だったと思われる伊藤さんが、
めちゃめちゃうれしそうにしてるので、あげて良かったと。



それから伊藤さんに気に入られたようで、部署が一緒になったとき、これまでの話した内容に比べると、相当ヘビーになっていった。



「前、兄貴が淀川に浮いとったいうて、警察から電話あってな」



「げ!」(私)



「しゃーないから行ったったら、所持金15円や言われて、わし、恥ずかしかったわ。恥ずかしいからあんま誰にも言ってへんねんけどな」



「いや、そいう感じっすか」と変な受け答えをする私。



見た目もただ者ではなさそうでしたが、



「前、飲み屋でなんや若いやつらと喧嘩なってな
 ボディービルダーやな、あれ、こんなごつい体しとって、
 そんなもん勝てるわけあれへんやん。
 わし、ボコボコに殴られてんけどな。知り合いのやくざにすぐ来てもろて
 やりかえしたったんや。そいつ泣いて土下座しとったわ」



「げげ!」



下ネタもあるのですが、下品なので書けません。



バイト期間はたしか2ヶ月ほど。
佐野さんもけっこうおもしろい話をしてくれたんですが、ろれつが回ってないような、
話し方のせいか、あまり覚えてないのが残念。
それでも、伊藤さん、佐野さんのおかげで
けっこう楽しい2ヶ月でした。彼らの過去を詮索するとちょっとビビるのですが^^;
今も元気でいて欲しいものです。




阪急電車

2011-01-23 12:59:03 | 日記・エッセイ・コラム



阪急電車の今津線。
これって私の生まれ育った街の話ですが、えらいローカルなのに、映画化ってどんな話じゃい。というわけで、文庫本になったんで、読んでみることにしました。



今津線って昔は西宮北口で神戸線と交差していた時代があったんですよね。立体交差じゃなくて、線路が交差してたんですよ。事故防止の観点から今思えば考えられないですが、、、



どうでもいい話ですが、昔、職場の飲み会の後、酔っぱらって宝塚駅からタクシーで、「宝塚まで」といって乗り込んだんですが、逆瀬近くの中津浜沿いで「お客さん」って起こされて。そこが、ちょうど降りる付近だったんですよね。



「あれ!? 宝塚駅方向みたいなこと言いませんでしたっけ?」



「きっと逆だと思いまして」 と、タクの運ちゃん。(逆の西宮北口方面に走ってくれた)



真ん中当たりまで来たので、声をかけたとのこと。



まさに地元プロ! 四の五の聞かずに経験で走り出すなんて!!なーんてちょっと感動して褒めまくって降りた覚えがあるんですわ。おいちゃん20代の頃。




深大寺参拝

2011-01-10 08:40:03 | 日記・エッセイ・コラム

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いつも地元でなにかと済ませてしまって、気が付けばあまり遠出もしてないというわけで、昨日は深大寺(東京都調布市)へ参拝。遠出といっても、電車とバスで2時間かからないくらいだけど。



深大寺といえば蕎麦。と、すぐ蕎麦の話になる前に、入ったそば屋のグラスが汚かった。洗った水後が残ってるんですよね。店構えが池のそばで、建物も風流があり、とてもいい感じなので、もっと丁寧な仕事すればいいのに残念。と書いてみる。



写真は深大寺ビール。ホッピーのような口当たりで軽い。しかしアルコール度数6%! ええ!?マジ? 結局飲みきってもなお 6%の度数は感じられなかった不思議なビールです。







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さすがに、お蕎麦はおいしかったです。モモコはとろろ蕎麦、ママはタヌキ。食べてから参拝したけど、門前もそこそこ賑わっていて、けっこうよかった。おみやげは全体に高い気がしました。




狂牛病はどこへいったのか?

2011-01-04 22:39:41 | 日記・エッセイ・コラム

そういえば最近、狂牛病って聞かないですね。マスコミが一切報道しなくなっちゃいました。口蹄疫はよく聞きますが、実際のところ狂牛病は今! どうなってるんでしょうか? やっぱりあれですかね、アメリカの圧力に屈してしまって、マスコミも狂牛なんて口に出せなくなっちゃったんでしょうか?





たしか全頭検査とかやってたような?? 全頭検査といえば、去年だったか、新型ウイルスが発生したときも、空港で人の全員検査やってましたけど、いや全部検査という意味で、、、あれって効果ないって専門家も言うし。国民も薄々意味ないんちゃう?と思いつつも、とりあえずやっとくあたりは、全頭検査好きな国。やっとかな怒れるぐらいな勢いでしょうか。





そんな狂牛病に世間が狂ってる頃でも、なんも気にせず焼き肉食ってた人は、今、ひょっとして脳のスポンジ化が徐々に進んでおり、なんかちょっとおかしいと感じてたりするとか。そういえば、話してる最中にヨダレ出たわってきゃーこわーい。