なるほどなぁ と、、
司馬遼太郎の『箱根の坂』。
久々に読み直した中で、塩止め(漢字あってたっけな?) というくだりにちょい感心。駿河、伊豆の国は、塩の生産で潤っていたらしいけど、内陸の、近いところでは甲斐あたりは、高い代償を払ってその塩を手に入れていたらしい。
それで、何かでもめて甲斐が言うことをきかないときは、塩の出荷を停止したそうな。それを塩止めという。これって今で言うところのレアアースかと。敵に塩を送るなんて美談があったけど、それはあくまで、それこそレアな美談で、現代ではありえない。
もう一つ、今川氏の相続争いの話(箱根の坂(中))、争うには後ろ盾が必要で、小説では関東管領の上杉氏の兵力がそれ。現代の日本の立場ではアメリカでしょうか。
司馬遼太郎の歴史小説は、史実の線は創作がほとんど入らないので、この小説を読んで、なんだか歴史ってすごい!と思っていいのかな。