飼い犬観察記(他人の飼い犬)

2006-09-27 23:50:05 | 日記・エッセイ・コラム

ある夏の土曜日。
モモコと二人で駅前のTSUTAYAへ出向いた。



途中、ガレージに白っぽい大型犬(ハスキー?)がいる家の前を通る。初夏に飼い始めたと思われるハスキー犬だ。ハスキーだけに夏の暑さは堪えるだろう~。な~んて、そこそこ犬好きな私はいつも心配しつつ見守っている。なぜって元気にしてるところなど見たことがないし。



やはりその日も「はあはあ」と暑さに今にもくたばりそうにうなだれている。そら暑いやろ、豪華な白毛皮着てるんやから。。。一見白目をむいているから、見るたびにビビるが、どうやら元から白い目のようだ。(犬よーしらんし)



「わんちゃん暑そうだね~」



モモコと立ち止まって見ていたところ突然の雨が、いやシャワーが。家のご主人らしき人がシャワーをかけつつ犬の元にやってきたのだ。まさに恵みの雨だろう。



これで助かったね。わんちゃん。



と思って再び駅へ向かおうとしたが、どーもその犬は相変わらず白目をむいて伏せたまま、「はぁはぁ」とやっている。いったい体温はどれほど上がってしまったのだろうか?







重度の脱水症状かも~。
やのにそのおやじさんときたら、シャンプーで犬を洗い出した(笑

(いやいや洗ってる場合じゃないっしょ・・・)



*



アンパンマンのビデオを借りての帰り道。
さてあの犬どうなってるかと見てみると、なんとなんと腹を上にむけて、白目を剥きつつ泡を吹いて~はいなかった。



というか、いなかった。たぶん冷房のきいた家の中に入れてもらったんだろう。



これでほんとに助かったね。わんちゃん。



夏は家に入れてください。と口があればわんちゃんは言いたいにちがいない。







ちなみにその家の隣にはラブラドールがいるのだが、スフィンクスのように前を見据えて伏せている。定位置は庭に置かれた朽ちかけの木製ベンチ。この犬は、傾きかけた陽を浴びつつも、舌を出してハアハアとやってない。毛が短いからか?えらい差やな。

周りにだれもいなかったので、

私「おまえ暑くないんか?」



一瞬だけ私を見て、すぐ視線をもどした。
犬に無視された私。



モモコ「う~ん、でもきっと暑いと思うよ~」
とモモコがフォローしてくれた。



*



涼しくなってきた最近になっても、そのハスキー犬は横腹をおっぴろげて寝ていたり、やっぱりウダウダ、ダラダラしていた。私の勝手な心配をよそに、どうやら元からそんな犬だったようだ。隣の犬とはえらい差やな・・・。



しかし冬が来たときどうなるか、また勝手な観察を記録しようと軽く楽しみにしてる今日このごろであった。



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リアルな一言

2006-09-24 22:43:44 | 日記・エッセイ・コラム

あれは忘れもしない、第2回徹モノ大会。モノポリーを徹夜でやり続ける大会2回目のことだった。私の学生時代。20歳だったか。



今はネットモノポリーがあるが、当時はそんなインフラもなく、コタツ台にのせられたモノポリーフィールドをぐるぐる回っていたものだ。いつも5人でやってて、あぶれた一人は銀行役。破産したやつと交代となる。



なーんてここまで書くと、この記事はそんな徹モノの思い出話のようだが、そうではない。。。



明け方。さすがに眠くてダウンするやつがでてくる。いつも一番年齢が高い(といっても23歳ぐらいだったが)上西君がまず寝る。5人いるので一人の脱落はOK。まぁ寝とけとばかりに、そのときの会場となった中村君のアパートに小さく置かれたベッドで仮眠。



1時間ほど眠った後上西君は復活し、次に私が寝ようとベッドを交代した。そのとき頭を置こうとした枕だったが、なんか柄が変なのに気づいた。白地に緑色の模様が描かれているのだが、へんなしま模様だ。枕カバーを付けていないので、白地は部分的にクリーム色を通り越して茶色の色彩へと変化しはじめている。まぁ一人暮らしの男の場合こんなのざらだ。仕方ない。



上西君は平気だったようだが、私は枕は使わずに寝ようとしたそのとき、誰かが言った。



誰か「枕替えたん?」



中村君「替えてへんで」



誰か「まっしろやったのにな」



(・・・・・)



ちょっとまてよ。



もういちど枕を見返してみた。



よ~っくみると。緑色のは。模様ではなく



カビや!!



きゃ~ これカビやん。



どれやどれや。徹夜の明け方、カビの発生している枕に皆で驚愕。それでも私はいい。まだ枕を使ってはいない。問題は先に寝てた上西君。ショックだったのか「カビだカビだ」とやたら騒ぎ出した。まぁ気持ちはわかる。



しかし中村君は悪びれる様子もなく、「洗えよ!」など私を含めた非難轟々をさえぎり。



「カビカビってうるさいねん!!」



逆ギレで事を片づけてしまったのだった。まぁその気持ちもわかるが、、、ちょっとだけ。



それにしても上西君が騒いだときの一言



「なんか地下室の臭いしててん」



は想い出の1ページに刻まれたリアルなセリフの一つになっている。

中村君と親しかったやつから聞いた話では、あれから中村君は意固地になってカビ枕を使い続けていたそうだ。その後、はじめて彼女ができた!と喜んでいた中村君を見て、皆思ったことは(やっとあの枕を買い替えるだろう)だったが、半月でお別れになったとか。。。ひょっとしてあのカビ枕を・・・。



そんな事があってから、私は枕カバーを一週間に一度は洗うように心がけていた。ひょっとして上西君なんて毎日洗ってるかもしれない(笑



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自分を変える一言

2006-09-22 22:44:18 | 日記・エッセイ・コラム

大学生っぽい若い男から、中年に足をつっこみそうなサラリーマンまでが10名ほどだろうか、行列をなしていた。それは朝9:00前の平日。



たしかパチンコ屋ではないはず。最近改装しててシャッターが下りてるので、なんの店かぱっと見わかんなかった。新しくできたゲーム屋のようでもあり、注目のゲームでも発売されるのかなあと思いつつ通り過ぎようとしたが、、、



「うお~」



行列からどよめき発生。



シャッターが金属音を響かせてゆっくり上がりだしたのだ。そんなに何かすごいことある?さすがに足を止めて見てしまった。



なんとゆっくりと上がるシャッターの先には~!!。



メイドさん3名が頭を下げていました(笑



そう、メイド喫茶らしい。窓に貼られたアニメチックな張り紙を見ると、期間限定の出張所だって^^;  この開店の演出は行列の男どもにとって、すんごいインパクトであったのが見てて笑えた。



メイド喫茶。



ふ~ん。よく知らないけど
「萌(も)え~」って言うやつでしょ?
メイド喫茶に行くことは欲のどの部分を満足させようとしてるのか?私にはいまいち理解できない。いや、ちゃうか。こいうことは



『考えずに。感じてください』



マジシャン・セロのセリフそのままなのかもしれない。ジュースを運んできてもらって「萌え~」か・・・。酔ってたらできそうやな。



いや、客みんなが目の色を変えてマジ萌え~ってやってる中に入ると、ひょっとして、こんな冷めた私でさえマジ萌えができるかもしれない。その瞬間新しい自分の発見だ。



さあ言えるか?言えるのか?
言ってみよう。新しい自分を見つけるために!自分を変えるために!!!



「も、も、も
   も~え~」



あ、なんかちゃう。失敗した。



ちっ。朝から何を想像しとんや。
マジもーえーは。
失礼しました。



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将来泣くのはお前だ

2006-09-20 00:32:00 | 日記・エッセイ・コラム

ヒステリックな奥さんの登場であった。



結婚式の帰りか、そうでないのか微妙な服装で、私が乗った電車に座っていた。アクセサリーなどけっこう派手で金持ちをアピール。しかし面長なのに長めなイヤリングをしてるのが、私に言わせれば全くナンセンスでノンセンスだ。ふっ。膝に1歳ぐらいの子供を座らせている。



そのうち何がきっかけか、泣き出す赤ちゃんに困る奥さん、、、というか泣き出したらすぐ困って、すぐヒステリックになった。



「静かにしなさい!!」



あやすために背中を軽くトントンとたたいていたが、だんだんエスカレートしドスドスたたきだした。その瞬間泣きやむ。しばらくしてまた泣くので、ドスドスたたく、ちょっと泣きやむのでこれでいいと思ったようだ。



叩く音や奥さんの雰囲気がちょっと異常になりつつあり、これはプチ虐待?赤ちゃんがかわいそうで見てていたたまれない。人は多いがあまり続くようなら注意しようかと思った矢先、奥さんは横にいる30歳ぐらいだが今風な男に



「だから電車はきらいなのよ!!」といっちゃった。
隣で知らん顔して座っていたこいつ旦那さんやったんか。。。



それはいいとして、
電車内で「だから電車はきらい」とはよくいったものだ。これが人生のほとんどを車と飛行機で移動するセレブ様なのか。1歳ぐらいの子供を電車に乗せるのはけっこう大変なのはわかる。だから「電車はいやだったのよ!!」だったら、百歩譲って納得してあげてたかもしれない。当然私を含め聞こえた近くにいた人達はみな完全に敵対心をもったであろう。



俺たちはお前が嫌いだよと。



結婚した相手は大手銀行のサラリーマン。当然親は金持ち。不景気とはいえ、はやり行員の給与は高い。新居は旦那の反対を押し切って希望通りの品川ベイエリアの高層マンションにしてもらった。すてきな夜景の見えるマンションに住むのが夢だったし。でもそんな夜景も一週間で飽きちゃった。高層階は思った以上に外出がおっくうで面倒。旦那には内緒ですぐ後悔した。



嫌いな掃除はお手伝いさんを雇ってしてもらおうかと思ってるけど、もう食事の支度をお手伝いさんにしてもらってるから、ちょっと切り出しにくいな。赤ちゃんはいるんだけど、とりあえずおもちゃをいっぱい与えて遊ばしてる。私、自分の時間が欲しいし。



今の楽しみは月2,3回のお食事会。学生時代のお友達とのディナー。みんな肉好きで、幹事に何食べたい?って聞かれたらみんな答えは一つ。



「血の滴る肉」



おいお前!!
そんなんやから赤ちゃんのあやし方わからへんのやろ!!
わお
妄想に私が登場した。
あーびっくりした。。。



ついに泣きやまなくなった赤ちゃんは、奥さんにだっこされて降りていった。



私は心の中でつぶやいた
将来泣くのは奥さん、あんただよ。



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他人の注文にのるな

2006-09-13 23:26:06 | 日記・エッセイ・コラム

近頃太ってきたのは一時期はまった天ぷらそばが原因だと思っている今日この頃。天ぷらそばは堅く封印中になっている。



そんなわけで、仕事で遅くなった先日。晩飯を食べようと職場近くのまぐろ丼専門店へ行った。天ぷらそばの2倍以上の値段だがそこそこ気に入っている。



狭い店で二人がけのテーブル1つを除いて全てカウンター。先客はおっさん一人だった。私は気にせず奥のカウンターへ。



ここのメニューで一番のお気に入りはネギトロ玉子丼だが、今日はまだ食べてないズケ丼に挑戦しようと店に入る直前に決めていた。



お茶を持ってきたいつもと同じ若い女の店員に



「ズケ丼ちょんまげ」



と注文。



うそ



普通に「ズケ丼」と注文。



店員「はい。ありがとうございます」



おいしく作ってくださいよ!と思うまもなく、私の注文直後に信じられない事が!!



先客のおっさん



「オレもズケ丼、あとみそ汁」



ん?



私は固まってしまった。
(オレもってなんやねん オレもって
  おれのズケ丼にのってきやがったで こいつ)



知り合いでも何でもないおっさんに私の注文「ズケ丼」にのっかられた私。



なんやこの気分は・・・。とりあえずやてめほしい。見ず知らずの人にのるのは・・・。ズケ丼2つが完成して、同じものを食べてるわけで・・・。はぁ、ネギトロ玉子丼にしとけばよかった。な~んて思いながらもけっこう旨いズケ丼であった。





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