ある夏の土曜日。
モモコと二人で駅前のTSUTAYAへ出向いた。
途中、ガレージに白っぽい大型犬(ハスキー?)がいる家の前を通る。初夏に飼い始めたと思われるハスキー犬だ。ハスキーだけに夏の暑さは堪えるだろう~。な~んて、そこそこ犬好きな私はいつも心配しつつ見守っている。なぜって元気にしてるところなど見たことがないし。
やはりその日も「はあはあ」と暑さに今にもくたばりそうにうなだれている。そら暑いやろ、豪華な白毛皮着てるんやから。。。一見白目をむいているから、見るたびにビビるが、どうやら元から白い目のようだ。(犬よーしらんし)
「わんちゃん暑そうだね~」
モモコと立ち止まって見ていたところ突然の雨が、いやシャワーが。家のご主人らしき人がシャワーをかけつつ犬の元にやってきたのだ。まさに恵みの雨だろう。
これで助かったね。わんちゃん。
と思って再び駅へ向かおうとしたが、どーもその犬は相変わらず白目をむいて伏せたまま、「はぁはぁ」とやっている。いったい体温はどれほど上がってしまったのだろうか?
重度の脱水症状かも~。
やのにそのおやじさんときたら、シャンプーで犬を洗い出した(笑
(いやいや洗ってる場合じゃないっしょ・・・)
*
アンパンマンのビデオを借りての帰り道。
さてあの犬どうなってるかと見てみると、なんとなんと腹を上にむけて、白目を剥きつつ泡を吹いて~はいなかった。
というか、いなかった。たぶん冷房のきいた家の中に入れてもらったんだろう。
これでほんとに助かったね。わんちゃん。
夏は家に入れてください。と口があればわんちゃんは言いたいにちがいない。
ちなみにその家の隣にはラブラドールがいるのだが、スフィンクスのように前を見据えて伏せている。定位置は庭に置かれた朽ちかけの木製ベンチ。この犬は、傾きかけた陽を浴びつつも、舌を出してハアハアとやってない。毛が短いからか?えらい差やな。
周りにだれもいなかったので、
私「おまえ暑くないんか?」
一瞬だけ私を見て、すぐ視線をもどした。
犬に無視された私。
モモコ「う~ん、でもきっと暑いと思うよ~」
とモモコがフォローしてくれた。
*
涼しくなってきた最近になっても、そのハスキー犬は横腹をおっぴろげて寝ていたり、やっぱりウダウダ、ダラダラしていた。私の勝手な心配をよそに、どうやら元からそんな犬だったようだ。隣の犬とはえらい差やな・・・。
しかし冬が来たときどうなるか、また勝手な観察を記録しようと軽く楽しみにしてる今日このごろであった。