終わりの会も終わって、帰ろうとしたら、呼び止める井上君。
hanabo君、ちょっと遊んで帰えらへん?
ん?ええけど。
いつもの帰宅メンバーと帰ろうとしたところだった。
クラスの中でもあんまり一緒に遊んだことないけどなぁ。
それでも、ブランコで遊び始めたところ、
井上君は、かばんから弁当を取り出した。
あれ?今日も弁当もってきとったん?
(昨日は弁当の日だった)
ちゃうねん。昨日もって帰るの忘れてん。
といいつつ、ふたを開ける。
グリンピースが入ったご飯が残っていた。
それを口に入れて、再びブランコに。
残して帰ったら怒られんねん。
グリンピースの入ったいわゆる豆ご飯。
嫌いで全部食べれなかったらしい。
昨日の弁当やけど、食えるんかそれ。
大丈夫やでぇ。
捨てへんところがえらいわ。
口をもぐもぐしつつ、ブランコで揺られ。
口の豆ご飯がなくなったら、またブランコを降り、
豆ご飯を口にいれて、ブランコに。
さぁ、どれぐらい時間が経ったのだろうか、
無事、弁当も空になり、んじゃ帰ろか~
おう。
事情がわかったので、
井上君の食い終わり待ちのブランコであった。
家に帰ってから、おかんに
豆ご飯つくって~
ブランコに揺られながら、ちょっとおいしそうに感じていた
まさかのhanaboくんであった。