当たり前ですけど、子供の頃の記憶はどこか曖昧で
成長にしたがって歪められるもの。と分かってるつもりにて。
小学生の頃、まだ低学年だったか、高熱をよくだす体の弱い子供だった私。
高熱真っ最中で寝込んでいたある日。
体が浮いて天井の電灯まで上がったことがあった。
と、
そんな誰にも言えないような事を
しれっと書いてみる。
超恐ろしくて、母親に泣きついたような気がする。
熱で幻覚でも見たと思われるが、実はこの体験は一回だけではない。
最後に体験したのは、引っ越し前だったから小学校5年生だったはず。
そのときは、すでに冷静になれたので、恐くなかった。
あ、またこれだ。
どうやら浮いてるのは体じゃなくて、意識だと気づいていて、
でも、よく聞くような、自分の体を見下ろす。
みたいなことは、いっさい無かった。戻った後、起きあがって窓から外を眺めながら、なんとなく無かったことにしようと。ここらはきっと歪んだ記憶なんだろう。
と、
ここまで、書いてて、想い出すところがあった。
高校生の頃。部活終わりで既に暗くなったころ帰宅。
晩飯前に肘枕で寝ころんでテレビを見ていたところ、
上半身が起きあがった状態で、見ていたテレビは水戸黄門。
あれ?今日だったっけ?(水戸黄門の放送が)
あ!と思ったところ再び腕枕の状態に戻った。
あ!とは小学生の頃、電灯まで体が浮いたことを瞬間思い出したからだ。
肘枕の状態のまま冷静に冷静に。確かに体は起こしてはいないぞと。
しかし、そのとき、やってたテレビは水戸黄門ではなかった。
夢か?
きっと夢に違いなく。なんせ、電灯までなんて、けちくさいことせずに外を出歩いてやる!
と思い始めた欲深き、罪深き人間に成長したため、もはや生きて二度と体験できないであろうと。
そんなわけで、これら一連の体験は、歪んだ記憶をベースに疑いを持たず
自分の中で既に解決しているかたちとなっている。