好きな音の
最初の記憶は
3歳か4歳の時。
家の前の道
自転車の前に妹
後ろに私
漕ぐのは父。
細かい砂利に
自転車のタイヤが走る音。
とても好きな音でした。
あの音は
あれから聞いていないかもしれないけれど
何にも替えられない
心地良い音でした。
次に好きな音は
小学6年の時。
九州の大隈松山の
祖母の実家に行った時
お菓子もお肉もファンタも売っているお店
木の枠の網戸の開きドアを開ける時の音。
木枠がきしむ音、
でも網戸だから軽い音。
とても好きでした。
次の思い出の音は
中学生の時、
初めて一人で観た映画。
「ロッキー」
ロッキーが一人、
アパートへ戻り
冷蔵庫を開けた時の音。
冷蔵庫を開ける音が
こんなにもすごい!と思いました。
それから
好きな音は
お蕎麦さんで
愛想のないおばさんが
テーブルに
割り箸と薬味の小皿を
ちょっと乱暴に置く時の音。
美味しい蕎麦には愛想はいらない、みたいな雰囲気で
とても好き。
最近で好きな音は
海に行く時
駐車場に車を停めて
私の場合、
まず
10センチ角で長さ60センチくらいの
角材を
車の左側の
タイヤの脇に置くのですが
(ボードを立て掛けるために)
その時の
角材が砂にサクッと少し沈む時の音。
好きな音です。