藤のさやと種です。
さやは
とてもとても硬く丈夫で、
やさしい産毛に覆われています。
しっかりと種を守っているのだなぁと思います。
種は黒くつややかで
まんまるで
このひとつの種が
木に絡まりながら登る藤になることは
想像しにくいです。
「草木で染める」村上道太郎著
によれば
藤つるの繊維は
縄文時代から織られていたそうで
藤布と呼ぶそうです。
藤には山の霊が宿っていると
信じられていたそうです。
山には
藤があちらこちらに生えていますが
その存在を意識するのは
さやと種が落ちている寒い時期と
花が咲く春です。
いつか
その繊維で織物を
そして
染め物もしてみたいです。