2020.8.1の「ネズミさんのこと(2)」の続きです。
この家に住む人間は皆、ネズミさんに友好的になり
ネズミさんは
安心して私たち家族と同居するようになりました。
夏休みに
妹家族が泊まりに来たときのことです。
その頃、
私の長男が8ヵ月、
妹の長女が1歳の赤ちゃんでした。
妹も私も
上の子どもたちに
それぞれウォルドルフ人形を作りましたので
赤ちゃんの二人にも
作ろうとと言うことになり
子どもたちが寝静まったあとに
二人で
人形作りをしていました。
すると
ネズミさんは
部屋の長押の隅の
ネズミさん専用トンネルから出てきて
長押の縁から
私たちのことを見にきました。
私は妹にはネズミさんとの同居のことは
話していませんでした。
妹家族は街に住んでいるので
きっと「ネズミ」というと
受け入れがたい気持ちがあると思ったからです。
妹からはちょうど
ネズミさんの姿は、見えませんでした。
私は長押のネズミさんと
目が合いました。
その時の
ネズミさんの瞳は
本当に可愛くて
キラキラしていて
つぶらな瞳でした。
そのネズミさんは
私と目が合ったあと
静かに
足音を立てずに
長押を伝って部屋の隅の方へ
小走りに行きました。
そんな風に
ネズミさんは
時々、私たちの様子を見に来ました。
つづく
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