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かまどのじゃがいもの
小さな歯跡で
ネズミさんを大切にしようと
決めたましたが
実は
私はネズミを見たことがありませんでした。
昔話に出てくるネズミは
とてもかわいいですが
日常の生活で家にネズミがいることは
許されないというか
よくないイメージを持っていました。
けれど
私の決心で
ネズミさんは
台所や
母屋にやってくるようになりました。
夜、寝ていると
天井裏で
トトトトトトと
ネズミさんの足音がします。
私はそれが怖くて
夜中にトイレに行くこともできませんでした。
ネズミさんに会うのが
とても怖かったのです。
その夜は
ドドドドドドドドと
ネズミさんは多勢で
天井裏を走っていました。
すると小学校2年生だった娘が
「ネズミさんも運動会の練習するんだね〜」と
感心したように言ったのです。
私はその言葉にとても感動しました。
娘は
ネズミに対して
なんの先入感を持っていなかったのです。
娘のその言葉が
きっかけで
私もネズミさんに対する先入感を
捨てるができました。
娘はネズミさんに、手紙を書きました。
私はネズミさんの代筆をしました。
こうして私は
娘と一緒にネズミさんを怖がらずに友好的になることができましたが
夫は
ネズミさんが音を立てると
威嚇するように
ドンドンと壁を叩いたり
大声を出したりして
追い出そうとしていたのです。
ネズミさんは
夫のその態度に怒り
夫の物だけをかじったり
いたずらをするようになりました。
夫は
明らかに自分の物だけに被害が出ることがわかり、
ネズミさんが
人の気持ちや言葉がわかるということを
理解しました。
夫も気持ちを改め
ネズミさんに友好的になったのです。
私は
ネズミさんの足音が
楽しみになりました。
その足音は
目的のある足音で
ただフラフラしている足音ではないのです。
意志のある足音。
こうして
我が家は
全員が「ネズミさん」と呼び
友好的になりました。
(その頃長男はまだ生まれて数ヶ月でした)
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