遊ちゃんと2人だけの夜

・・自分記録の独り綴り・・

わたしは猫になりたい

2019-07-27 20:14:27 | 風の音
ランチは同級生5人集まって、2020同級会の打ち合わせだった。


いや、打ち合わせっていう程のものではない。
今からやるほどのものでもない。
最近はどーせ4分の1くらいしか集まらない。
出席するのは、
普段からよく顔を合わせたり飲んだりしてる連中だけだ。


中学の同級会幹事は、地域リレーで、
何年かぶりに、わたし達に回ってきた。

同級会はオリンピックの年にやるから、4年ごと。


とある繁盛してる地元料亭のランチタイムに、
突然連絡を入れ、個室をとってしまえるのも、
同級生皆、とほうもない年齢にたどり着いたからか、
5人集まれば、誰かの顔でワガママが効くようになった。


最初は、お店どこがいい? とか、
あの人、今、どうしてるんだろね? と、
割りと同級会路線の話をしてたが、


オレ、去年、大病したし、1年後なんて、
生きてるか死んでるかわからないのに、どうでもいい!


おう、オレも来年はわかんねえ。飲もうぜ!
(⬆︎自分の会社の経営状態)

と言い出して、
もはや5人のプチ同級会となってしまった。


真っ昼間だけどね。




男子3名、女子2名。
時は容赦なく変化を刻んでも、同級生とは不思議なもので、
今も中学生時代の顔が同次元に映って見えてるミラクル脳作用。


飲むとみんなで気分は20代の飲み会。


いいよねえ、だから同級生って宝物。


生ジョッキぐいぐい進み、

ハタチに戻ったら、同じ職業に就く?とか、

そんな話になった。



男子Aは、俺はやり直すなら、絶対、家業は継がない、と言った。
うまくやって儲かってるのにねえ。


男子Bは、30歳くらいで、自分で事業を起こす、と言った。
務めた会社で一番利益を上げてやってるのが、バカらしいと。


男子Cは、俺は別の女と結婚する、と言った。
夫婦仲良く商売してるように見えるが、
本当はもっと好きな女がいた、今も忘れがたいと。



女子Aは、って私のことだけど、
両親を泣かせてもタイから戻らず、タイに住む、と言った。


まあね、飲んでタラレバの話だからね、何だってOK。



ひとりっ子の私が両親を捨てることが出来るか、
せんぜん自信ないけど、

どんな危険な所かも分からない、
とんでもない所に、親の止めるのも聞かずに出かけ、

ひと月、ハガキひとつ送って来ない娘を死ぬ程心配して、
友人達や外務省に必死で問い合わせて、

数日後、外務省に、
バンコク到着後アマリンホテルに2日滞在して、
それ以降、行方不明、と告げられ、

翌朝、母は、
玄関の前に飛んで来たクロアゲハ蝶を見て、
ああ、娘は難民キャンプで死んで、
アゲハチョウになって母の元に来たんだ・・

と、・・とんでもなく心配をかけたバカ娘ではあったけど、

でもねえ、人にあらず、の、どんなワガママを貫いてでも、
たとえ他に変わる子のいない一人っ子であろうとも、
それができるくらい大胆に、親の思いを振り切って、

私はあの地にとどまりたかった。
表面、とてもミーハーな大学生ではあったけど、

私は難民救済活動をしたかった。
そこから自分の道を見つけ出したかった。



タラレバの話、時はリセットできない。

だから、同級生だけの飲み会はステキ。
何を言おうがオールオッケー!





で、最後に、女子Bは、こう言った。


わたし?
生まれ変わったら、猫になりたい。


4人でひっくり返って笑った。


だって、もう、わたし、人間、やだぁ。




あまりに大笑いして、吐きそうになった。

同級生って、最高!!



















コメント    この記事についてブログを書く
« 早起き民族 | トップ | 小さな芽 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

風の音」カテゴリの最新記事