知人の孫

夜更けて つらつら思うこと。


知人のやっと片言を話す2歳の孫がたびたび遊びに来ては、
あれ、お化け。 あれ、お化け。あれ、お化け。
と知人宅にある３つの人形を指差して言ったらしい。
日本人形２つとぬいぐるみ系１つ。

知人には孫が何人もいるから、
人形という部類の物は家の中にたくさんある。

他の孫はそんな事を言ったことがないし、
お化け、と指差した人形が見た目に不気味さを放つわけでもないのに、
その子が毎回同じ物を指して同じことを言う。
たった2歳の子が何でそんなことを言うのやら。

知人夫婦はなんだか気持ち悪くなってきて、
その３つの人形を、仏具屋さんに持って行き、
人形供養をしてもらうことにした。

供養を頼んで3体を預けてきて数日すると、
仕事の注文が立て続けに3件入った。

そして、気のせいとか偶然だとは思うけどね、と前置きしながら、
注文以外にも、家の空気が変わった気がするのよ、と言う。


知人の話を聞いてから、
私はなんだか妙に気になり、
うちの仏間に並んだたくさんの人形やお面や民芸品の１つずつに塩を盛った。

私にはそういう不思議な孫も友人もいないから、
どれがどれやら、何がなんだか分からないけど、
とにかく全部に塩を盛ってみた。

少し気持ちが軽くなった。
まさに気のせいだけど。


家中きれいにして、不用品は捨て、
庭のジャングルもさっぱりさせて、

もしや？と思う民芸品や人形は、
仏具屋さんに供養してもらおう。


だって、どうしてこんなことばかり続くの？
とうんざり不思議になるくらい、
嫌なことが続くんだから、
やっぱり、そーゆーのもあるのかもしれない。

知人の孫を拝借できたらいいんだけど。。


令和になったとたんに、
生きる気力が出てきた私だから、
これも、気にしてるわけじゃない。
でも、ないことも、ないかも、
と思ってしまう独り暮らし。


片付けるわ、１つずつ。