3/5 6時36分 「株式」米国株式市場は続落
米国株式市場は続落、貿易混乱警戒もウクライナ停戦期待で下げ止まる(4日)/マーケットコメント
2025年03月05日(水曜日)-株式会社フィスコ 担当 田中 聡
[マーケットコメント]
*06:36JST 米国株式市場は続落、貿易混乱警戒もウクライナ停戦期待で下げ止まる(4日)
米国株式市場は続落。ダウ平均は670.25ドル安の42520.99ドル、ナスダックは65.03
ポイント安の18285.16で取引を終了した。
貿易競争の激化を警戒した世界株安に連れ、寄り付き後、下落。トランプ政権の関
税対象国となったカナダやメキシコの首脳が報復措置を主張したため警戒感が一段
と強まったほか、景気減速懸念を受けた売りも強まり、相場は一段 安となった。そ
の後、一部報道で、トランプ大統領の鉱物資源案を巡る発言を受けてウクライナ停
戦期待が再燃し、買い戻しが加速し下げ幅を縮小。ナスダックは半導体エヌビディ
ア(NVDA)などが押し目から買われ、さらに、早期利下げ期待を受けた買いに、終
盤にかけ一時プラス圏を回復したが買いが続かず、相場は続落で終了。セクター別
では、半導体・同製造装置が上昇した一方、銀行が下落した。
半導体のエヌビディア(NVDA)やブロードコム(AVGO)は値ごろ感から買われた。
ドラッグストアチェーンのウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)は投資会
社のシカモア・パートナーズが同社買収で合意に近づいたとの報道を受け期待感に
買われ、上昇。ソフトウエア開発 会社のオクタ(OKTA)は第4四半期の好決算を受け
た買いが続いた。家電量販店のベスト・バイ(BBY)は最高経営責任者(CEO)がト
ランプ政権の関税により値上げの確率が高く、業績に影響を及ぼすと警告し、下
落。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は2月の中国、上海工場からの出荷が前年
同月比50%近く減少したことが報告され、下落した。
ディスカウント衣料小売りのターゲット(TGT)は第4四半期決算で、既存店売上高
が予想を上回ったが、CEOが関税をうけた値上げの可能性を示唆したほか、今年の売
上高を巡り前年比でほぼ横ばいになると慎重な見通しを受け、下落。
廉価アパレルと家庭装飾品のブランドストア経営するロスストア(ROST)は第4四半
期決算で、1株当た り利益が予想を上回ったが、地政学的リスクの上昇などを指摘
し、見通しが予想を下回り時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
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