ロック中毒の症例

ロックに人生を捧げる女子のロック漬けな生活。

Jakuchu's There!

2013-10-17 21:51:14 | Weblog
えー今までの空白の時期にやってたことでも。

9月上旬、数年ぶりに実家に帰ってきました
帰郷を決めた最大の理由がこれ!!

『若冲が来てくれました―プライスコレクション 江戸絵画の美と生命』

ここ最近、ワタクシ伊藤若冲にハマってまして。
ジョー・プライスさんというアメリカ人が集めた若冲の絵が
世界最大級のコレクションなんだそうな。
それが震災の復興支援で福島に来る
そりゃ、喜んで帰省しますとも

平日だしノンビリ見れるなぁ・・・と思ったら大間違い!
県内のニュースになるくらい来場してたようで、
幼稚園生やらツアー客らしい中高年でごった返してました
超☆イライラしました

客はともかく、コイツは見に行った甲斐がありましたよ
若冲以外にも日本画好きのテンションがダダ上がりする絵師だらけ
ほぼ全員初めて見る方々なので感激でした
『美の巨人たち』で解説されてた絵も見れたし

何といっても若冲のコレクション
千変万化する若冲の画風を満遍なく見れるこの幸せよ
この人は一見手を抜いてそうな水墨画でも
良く見ると超絶なことをしてるので気が抜けません!
彩色画ではさらに超絶な事をしてらっしゃいます
どっか病んでなきゃ描けないよこんなの(殴)

気に入ったのは『旭日雄鶏図』
ザッツ・ジャパンなカッコ良さがたまらんです
若冲といえば鶏なので他にも何枚か鶏絵がありましたが全部当たり
鶴の絵も多かったけど、私はシンプルな水墨画の『鶴図屏風』が好きかな
彩色だと羽の描写が超絶過ぎてクラクラします
『伏見人形図』はとっても癒し系。一個欲しい!
ビックリしたのは福島会場限定の『果そ涅槃図』
わ~まさかコレも生で見れるとは
コイツはプライス・コレクションじゃなくて京都国立博物館蔵
嬉しい

しかし、目玉は駅前の看板にも使われてた珍品
『鳥獣花木図屏風』
屏風全体が升目で覆われていて、
しかもその升目の中も何色かに塗り分けられているという、
何だかもうよく分からない大作です
それだけこだわってる割には目が結構雑なんだよな・・・
右隻の左側にいるカワウソらしき生き物が可愛すぎて困りました

他の絵で気に入ったのは
面白すぎてポストカードを買った竹田春信『達磨遊女異装図』
これが日本に無いのは恥だと思う酒井抱一『十二ヶ月花鳥図』
人物画は怖いから苦手だけどこれは好き曽我蕭白『野馬図屏風』
触りたくなるフワフワ森狙仙『梅花猿こう図』
応挙の模写だけどカッコ良かった長沢芦雪『牡丹孔雀図屏風』
何も描いてない部分がたまらない丸山応挙『懸崖飛泉図屏風』
かなぁ・・・
美人画とか屏風系も良かったんだけど
人が解説に群がり過ぎててほぼスルーしちゃったよ

そうそう!長沢芦雪の『白象黒牛図屏風』!
屏風からはみ出るでかさの牛と象はさすがに迫力満点でしたが
話題にもなっていたわんこ
目のキラキラ感、鼻の丸っこさ、完全に脱力した後ろ足・・・
文字通り『なにこれかわいい』でした
入口に屏風のレプリカが置いてあったので
記念写真の隙を付いて犬だけ写真に収めました
ここに載せなかったのは私の影が思いっきり映ってるから

いや~大充実!余は満足じゃ
残念ながら父親には「一切興味ない」と言われてしまいましたが
母親は珍しく私の趣味に共感したようで
カタログを見ながら「コレが来てるなら行けばよかった」と
たいそう悔しがってました
結局会期ギリギリに見に行ったらしい・・・

次は高崎市立美術館でやってるダリ展と
タワー美術館の歌麿を見に行きます!
一気に見たら具合悪くなりそうですが
シュルレアリスムも日本画もどっちも好きなんだい

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