岐阜市の9月議会が先週3日よりはじまりました。
その補正予算の中で、住民投票条例の研究費が計上されており、住民投票に対するいろんな声が聞こえてきます。
住民投票そのものに関する知識は、私自身も十分でありませんが、いろんな方法があるようで、地方政治への市民参加が叫ばれる中、十分議論されなければならないと思っています。
前知識もあまりなく、いま思いつく課題といえば次のようなことではないでしょうか。
一つ目は、住民投票に際して、公平な情報がいきわたるだろうかということです。議論するなかで賛否は出てくるのですが、その課題が十分説明され、さらに有権者に判断材料としていきわたるかどうかということが心配されます。つまり公平な情報によって公平な判断がなされるかどうかということです。
二つ目は、住民投票にかかるコストです。民主主義は、チェック機能として議会のコストをすでに抱えています。二重のコストを抱えることの必要性が問われなければなりません。そのためにも、何でも住民投票すればよいということにならず、住民投票に対する規制は厳しくならざるを得ないでしょう。
三つ目は、選挙と同じで、イエスかノーの二者択一で、修正的な議論ができないということです。本質的なまた実質的な政策を実行するうえでは、妥協も必要になってくるのが行政経営ではないかと思っています。継続的にスムーズな行政経営をしなければ、そのしわ寄せは最終的に市民が負うことになります。
四つ目は、以上のことを踏まえると、議会の形がい化という恐れです。議会は必要ないという市民の合意があれば地方自治法自体を変えなければなりません。しかし、一方で議会をなくしてしまうリスクを考えなければなりません。その意味で、議会の在り方を考える良いチャンスなのかもしれませんし、そうした議論をしなければならないでしょう。
少し思いつくまま書きましたが、どのような議論になっていくのか楽しみです。
以上