浅野ゆうじの独り言

社会・政治に関連する本の感想や日々の出来事についての私なりの考え方を書いています。

政権交代の意義

2010-09-02 07:51:09 | 国際・政治

政権交代して1年、この1年間の民主党の運営と今回の代表選の状況を見ていると、政権交代とはどのようなことだったのだろうかと思ってしまいます。

つまり、政権交代の意義が十分総括されていないのではないでしょうか。なぜ民主党であったのか、旧政権の問題はどこにあったのか、国民は何を望んでいたのか、なぜ2大政党制が叫ばれたのか、などの認識を政治家自身が冷静に共有していないのではないかと思うのです。もし、自民党と同じ轍を踏むのであれば、政権交代は停滞どころかマイナス面が多く逆戻りしているといってもよいのでしょう。

政策には2つの種類の政策があります。長期的視点による国を司る、また基盤となる継続を原則とした政策と短期的対応を原則とする状況に合わせた対策的な政策の2つです。政治は連続するものです。理想と現実は相いれないものではなく、整合性を取ることによって解決できると思うのですが、いかがでしょうか。

以上


浪花節の社会

2010-09-01 08:04:39 | 国際・政治

日本社会を構成する組織と言う点において、義理人情の浪花節心情が厳然としてあることをまざまざと見せつけられた民主党の代表選挙出馬の顛末であったのではないかと思います。

利害を超えたそうした世界を決して否定できないところに、日本人社会の奥深さがあると思えてなりません。良いも悪いもなく、欧米のようなドライな関係を構築する組織体系にはなっていません。魑魅魍魎とした政治の世界で、権力闘争が行われるとすれば、極めて日本人的な行動が組織内において必要になることは、ある意味でどんな組織でも同じではないかと思うのです。

政策議論を戦わせることも確かに重要です。しかし、一方で同じ政党内の政策が明らかに違うことは政党としての意義が問われることであり、また、近いということであれば所詮党内問題の争いといってよいでしょう。

総選挙以外に国民の選択余地がないということです。

以上