家元が亡くなった
もう、二度と高座での姿は見られないとあきらめていたものの…まだ、まだと思う心もあったのに
今思うと…
昨年5月のサンケイホールでの、《志らくの会》が、私のみた談志さんの最後になってしまった。
長男と一緒に行った落語会
2階席だったけど…談志が出てくるだけで会場中が沸き立って
戻ってきてくれてありがたい…って、そんな雰囲気でいっぱいでした。
まわり中、熱心な家元のフアンばかりでしたね
志らくと、ふたり揃って挨拶をして…
中入り後、着替えたを終えた家元…
ネタをするのは、とても無理そうで、ジョーク集だけでしたが
しゃがれた、ちょっと聞き辛い声でしたが、周りはしわぶき一つなく…みんな
家元と同じ空気をいっしょに吸えることに…満足って感じでした。
2010.5.5の日記を、さがしてみました…
(コピーですが、ライブの後、その日のうちに書いたものなので…正直な気持ちです)
中入り後は、薄茶のお着物に、黒の袴で再登場!!!
ちょっと、苦しそうなかすれ声ながら、よく聞こえた…というか、会場中が一声も
聞き漏らすまいとしている雰囲気が
ショートショートの短編集のような、ジョーク集
途中、みっともないけど、勘弁してね…と、足を崩して、胡坐をかく場面も…。
話の途中で、袴のしたから、出てきそうな足に向かって
「出てくんじゃねぇ…」と、独り言をいう談志さんに、往年の談志を重ねあわせ
涙が出そうでした
途中で、客席に「もう、15分くらいしゃべったかね?」と、問いかけ
「もう、35分??」「じゃぁ、これ位で、勘弁して…今日は、大体志らくの独演会なんだから…」
と、客席をわらかして、退場していきました】
この日の事を、長男と語り合いたいわ 合掌