打ち直し

打ち直しの依頼です。
こちらのお客様は昔お嫁入り道具として持ってきた緞子の掛ふとん３枚を、生地交換しての打ち直しです。



お客様のご希望は敷きふとんを二枚と掛ふとんを一枚。
普通なら足し綿をしないとご希望通りの枚数は出来ないんですが、綿の目方を量ってみるとなんと一枚に約5キロの綿が使われていた為、ご希望通りの枚数が足し綿なしで出来そうです。
軽いお布団が主流の現在では考えられませんが、昔はこのようにしっかりと綿が入った掛ふとんも珍しくはなかったんですよ。

そして、こちらのお客様は掛ふとんの打ち直しです。



打ち直しと一緒に生地交換をする方が多いんですが、こちらのお布団はおばあちゃんが作ってくれた思い出のお布団だということで、生地は交換せずに今のものを利用します。



当店では生地のクリーニングもただそのまま丸洗いするのではなく、一度表生地と裏地をすべてバラバラにしてからクリーニングをします。



生地に付いたほこりや綿をていねいに取り除いた後、クリーニングするんですが、こうすることでよごれもよく取れますし、生地が片寄った縮み方をするのも防ぐことが出来ます。



ほんのちょっとしたことなんですが、このひと手間で仕上がりに差が出ます。
おばあちゃんの思い出がいっぱい詰まったお布団ですから、しっかりと仕立てさせて頂きますね。

ご依頼ありがとうございました。